“梁あらわし”天井のメリット・デメリットとは?気になる疑問を一挙解説

梁あらわし天井のメリット・デメリットは?

 

突然ですが、皆さんは、室内天井のデザインについて考えたことはありますか?

あまり意識しないという方も多いですが、色々な住宅を見てみると、梁が見えている天井である事例は少なくありません。

見た目だけの違いと思われがちですが、実はいくつかのメリットがあります。

そこで、今回は“梁あらわし”天井のメリット・デメリットを、私たち“フォレストブレス”の施工写真も交えて詳しく紹介します。

ご自宅の新築や大規模リノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

コラムのポイント
●梁あらわし天井は、狭い空間でも開放的に仕上げたい場合や、木の温もりを感じられる家にしたい場合におすすめです。
●空調効率や照明計画、設備計画、電気計画などに影響する可能性もあるため、総合的なプランニングが必要です。
私たち“フォレストブレス”が、1934年創業以来木材会社として培った知識・経験を活かし、自然素材にこだわった“あなただけの住まいづくり”をお手伝いします

 

 

 

 

“梁あらわし”天井とは?

梁表し天井とは?

▷建築実例「高性能住宅の家」

 

“梁あらわし”天井は、梁見せ天井と呼ばれることもあり、主要構造部である梁を見せる天井の納まりを指します。

一般的な平天井の場合、梁の下端に板材を貼ってその存在が下からは見えないように仕上げますが、梁あらわし天井の場合は、梁の上端にパネル材を貼り、下から見上げると梁が見える仕上げです。

吹き抜けの上下中央付近に、上階床を支える梁が横断している場合も、梁あらわし天井に該当します。

 

ポイント
「梁(はり」とは、日本で最も一般的な木造軸組構法において、柱などの垂直材を横方向に結び、家の耐力を維持するための主要構造部で、建物荷重・屋根荷重を支える上でも、とても大きな役割を担う部分です。

 

木造軸組構法における梁とは

※上記は簡略化された図であり、実際に必要となる梁の本数・位置とは異なります。

(「公益財団法人 日本住宅・木材技術センター|在来軸組工法住宅と枠組み壁工法住宅」の資料に色付け)

 

梁の大きな役割が、上からの荷重(上階の荷重や屋根荷重)を支えることです。

そのため、高い「曲げヤング係数(曲げに対する耐力)」と「せん断強度(上からの滑り切る力に対する強度)」が求められます。

 

木材の強度

木材の強さは方向によって異なるので、各強さの値は異なります。具体的に言うと、建物に使う木材(梁・桁・柱など)では“曲げ>圧縮>引張>めり込み>せん断”の順になります。

(引用:宮崎県木材利用技術センター

 

一般的な木造住宅においては、曲げ耐力やせん断強度の強い米松や杉などの無垢材や、針葉樹から作られた集成梁が使われます。

 

ポイント
私たち“フォレストブレス”では、木材会社「渡辺木材」として、長いあいだ国産材と向き合ってきた実績があります。
木の性質を熟知しているからこそ、フォレストブレスは産地を特定せず、特性や性質を見極めて適材適所の木材を選定。
化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材を使わずに、深呼吸したくなる住まいづくりにこだわっています。

 

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“梁あらわし”にするメリットや得られる効果は?

梁表しにするメリットは?

▷建築実例「自然素材のクリニック」

 

さまざまな住宅事例を見てみると、梁あらわし天井を取り入れているものは決して少なくありません。

なぜなら、梁を見せることで得られるメリットがあるからです。

では、それぞれ詳しく見てみましょう。

 

 

その① 天井高が高くなるため開放感が増す

上部が吹き抜けの場合はもちろん、平天井の場合でも、梁せい(梁の高さ)の分、天井が高くなるため、開放感が違います。

特に狭小住宅ですとその効果が大きいのでおすすめです。

なぜなら、私たち人間は、空間のゆとりを感じ取る際に、平面的ではなく立体的に空間を把握するから。

空間の容積ががポイントとなります。(参考:日本建築学会計画系論文集, 第496号)

 

空間の容積感覚

(引用:LIXIL

 

つまり、狭い空間ほど縦に広げることで圧迫感を軽減できるのです。

吹き抜けを間取りへ取り入れることが難しければ、梁あらわし天井で少しでも天井高を上げることがポイントとなります。

 

 

 

その② 室内空気の流れが良くなる

天井高が上がることで、室内容量は大きくなるため、空気の汚染率が下がり、気流が生まれやすくなります。

ただし、吹き抜けがある場合は暖かい空気が天井付近に溜まりやすいため、空気循環を促すための給排気口や、シーリングファンの設置が欠かせません。

また、平天井の場合でも、梁が空気の流れを妨げないように、気流を作り出す窓計画や換気システムは必須です。

家の気密性が高まっている現代住宅においては、換気扇によって強制的に給排気を行う「第一種換気」24時間換気システムを検討をしてみましょう。

 

第一種換気

(引用:Panasonic

 

換気性能を高めることで、室内に滞留する化学物質が原因のシックハウス症候群や化学物質によるアレルギー症状の発症リスクを抑えられます。

 

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その③ 木質系インテリアと調和がとれる

フローリングだけではなく、壁や天井を板張りにする住宅が増えていますが、このような木質系インテリアにこだわる住宅の場合、梁あらわし天井はとても調和がとれます。

そのため、梁を見せる納まりにする場合には、ぜひ梁材にまでこだわってみましょう。

特に、無垢材ですと、調湿性を高める一因となる可能性も期待できます。

 

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その④ 照明計画の幅が広がる

吹き抜けと梁あらわし天井をうまく組み合わせると、天窓(トップライト)や高窓(ハイサイドライト)を設置する場所ができ、住宅密集地においても、効率よく陽の光を室内に取り入れられます。

そのため、一日中日射の少ない北向きの部屋や、隣家によって影になってしまう部屋にこそ、「吹き抜け+梁あらわし天井」がおすすめです。

 

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“梁あらわし”天井を採用する際の注意点やデメリットは?吹き抜けとの関係や照明の設置位置は?

梁あらわし天井の注意点

 

開放的で木の温もりが感じられる“梁あらわし”天井ですが、メリットだけに着目して間取りに取り入れてしまうと、住み始めてから後悔してしまうかもしれません。

特に、吹き抜けと組み合わせる場合には、いくつか気をつけなくてはいけないポイントも。

これから紹介しますポイントを踏まえた上で、マイホームのプランに取り入れましょう。

 

 

その① 吹き抜けの場合は梁上にホコリがたまる

吹き抜けを横断する梁には、どうしてもホコリが溜まってしまいます。

しかし、上階に足場がなければ、なかなか掃除ができません。

ハウスダストが気になるようでしたら、梁にほうきやモップが届く範囲にホールなどを設けておくことをおすすめします。

ただし、床からかなり離れた高さに梁がある場合は、そもそも生活する上で発生するホコリが溜まらない可能性もあるため、設計の段階で掃除についても十分シミュレーションしましょう。

 

 

その② 吹き抜けは空調効率が下がりやすい

天井が高くなればなるほど、室内容積が増えて天井付近に暖気が溜まりやすくなってしまいます。

そのため、何も工夫しなければ、冬に暖房をつけても足元が冷えてしまうかもしれません。

逆に、吹き抜けに面してロフトがあると、夏場には熱気がこもり、長時間いられない空間になってしまうでしょう。

これらの問題を解決するためには、室内空気を撹拌させるシーリングファンを取り付け、足元をピンポイントで温められる床暖房を導入することをおすすめします。

また、室内容量が増えたことによる空調効率低下を少しでも食い止めるために、家全体の断熱性を高めることも重要です。

 

 

その③ 雨音などが響きやすい

平天井の場合は、天井裏に大きな空間があるため、それが防音層の役割を果たします。

しかし、吹き抜けで梁あらわし天井の場合は、そのスペースがほとんどないため、屋根に打ち付ける雨音が気になってしまうかもしれません。

対策としては、屋根に厚みのある材料を選んだり、防音効果のある屋根塗装を施したり、雨音対策のための防振材を屋根に設置するなどの方法が有効です。

既存住宅の場合は、既存屋根の上から新たな屋根材を被せ葺きするカバー工法を採用するケースが増えています。

 

 

 

その④ 樹液や松ヤニなどの汚れがつく可能性がある

針葉樹(松や杉)の無垢材を梁に使うと、段々と樹液やヤニが染み出してそこにホコリがつき、目立ってしまう可能性があります。

エタノールで拭き取ることができますが、無塗装の無垢材ですとシミが残ってしまうかもしれませんので、必ず目立たないところで試してから掃除しましょう。

 

 

 

その⑤ コストが上がる

平らな天井を仕上げるのとは異なり、梁あらわし天井は施工に少々手間がかかります。

また、天井裏に隠す梁とは異なり、見えるための梁材となると、意匠的に遜色ないものを選ばなくてはならず、材料費も上がってしまう可能性があります。

 

 

 

その⑥ 照明計画に工夫が必要

先ほど、吹き抜けに梁あらわし天井を組み合わせるとトップライトやハイサイドライトなどによって日射を取り込みやすくなるとお話ししましたが、一方で、天井に取り付けるシーリングライトの設置できる場所は狭まってしまいます。

そのため、日常生活に必要な明るさを確保できるかどうか、入念に検討しなくてはいけません。

例えば、梁の下端や側面にライティングレールを取り付けたり、壁にブラケットライトを取り付けて横から照らすプランにしたりする必要があります。

 

 

 

その⑦ 配線や配管への配慮が必要

梁あらわし天井の上に階層がある場合、水回りの位置などによって、給排水管や電気配線を梁が跨ぎ、インテリアデザインを損ねてしまうかもしれません。

「多少なら梁に穴を開けてそこを通せばいい」という考え方もありますが、家の耐力に大きな影響を及ぼす梁を加工することは、決して望ましいことではありませんし、開口や切り欠き加工には制限があります。

そのため、梁あらわし天井の上に水回りがある場合には、設備プランや電気プランにもしっかりこだわりましょう。

 

 

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まとめ

“梁あらわし”天井は、色々な住宅事例で見かけるため、あまりそのメリットやデメリットを意識しないかもしれません。

「なんとなくおしゃれ」という理由で、プランに取り入れる方も多いでしょう。

しかし、それではもしかしたら後で失敗と感じてしまうかもしれません。

必ずメリットとデメリットの両方を知り、あなたにとって梁あらわし天井が適しているかを検討してください。

「どうも判断できない」という方は、施工実績の豊富な会社へ相談することが重要なポイント。

私たち“フォレストブレス”は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。

「小さな家でコトを愉しむくらし」をコンセプトに、自然素材にこだわった事例を数多く手掛けていますので、ぜひ私たちの“暮らしの提案”をご覧ください。

 

 

「自然素材の家」を建てるなら茨城県石岡市のフォレストブレスへ

▷建築実例「偕老の家」

 

フォレストブレスは、「自然素材」と「あつらえ設計」にこだわった高品質な住宅を数多く手掛けています。

“本当に快適な家に住んでほしい”という想いから、家づくりに以下のものを使わないことをお約束します。

  • ・化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材
  • ・防蟻防腐剤注入土台・グラスウール
  • ・ビニールクロス・廃棄時有害なもの

お客様の住まい方や個性、価値観に寄り添い、“あなただけの住まい”をご提案します。

「呼吸が深くなる家」それこそ私たちが追求する快適なマイホーム。

オーガニックな暮らしを実現したい方は、ぜひご相談を。

定期的に見学会などのイベントも開催しておりますので、ぜひ私たちの家づくりをご体感ください。

 

 

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著者情報

渡辺 勉

渡辺 勉渡辺⽊材株式会社(フォレストブレス)代表取締役

⽊材会社として⻑年⽊に携わってきた経験を⽣かし、⾃然素材の家づくりを⾏っています。
アレルギーやアトピー、喘息の原因となる化学物質を含む接着剤を使用した合板・集成材、防蟻防腐剤注入土台、グラスウール、ビニールクロス、そして廃棄時有害なものは使いません。
⽊の特性を⾒極め、適材適所に活⽤できるノウハウを持ったわたしたちと本物の⽊の家をつくりませんか。

保有資格
  • 二級建築士

  • 茨城県木造住宅耐震診断士

  • 茨城県住宅耐震・リフォームアドバイザー

  • 福祉住環境コーディネーター

  • 一級エクステリアプランナー

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