後悔しない造作洗面台の作り方|失敗事例を元に対策を紹介

造作洗面台

 

自分がイメージするサイズやデザインを実現できる造作洗面台。

オリジナル性の高さから、注文住宅では造作洗面台を採用したいという要望を持つ方は多いです。

しかし、入居後に洗面台を使ってみると「採用して後悔した‥」と感じる方も。

 

造作洗面台を採用して後悔した人は、どのような理由で失敗したと感じているのでしょうか。

今回は、造作洗面台の失敗事例と対策を紹介します。

洗面台を造作にしたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

人気の造作洗面台!なぜ後悔している人が多いのか

緑のタイル

 

造作洗面台とは、洗面台のベース・ボウル・水栓・鏡などを組み合わせて作る洗面台のことです。

各設備メーカーが出している既製品と違って、さまざまなサイズ・デザインに仕上げることができます。

こだわって作ることができるため満足度は高そうに思えますが、実際には後悔している人が多いようです。

 

実際に、Google検索で「造作洗面台」と入力すると、関連キーワードの上位に「造作洗面台 後悔」が出てきます。

Googleの検索画面

では、なぜ造作洗面台を採用して後悔するケースが多いのでしょうか。

後悔する理由に「自由度の高さ」と「実物の確認ができない」の2つが挙げられます。

 

造作洗面台の自由度の高さについて

既製品の洗面台であれば、仕様を少し変えたり色を選ぶことくらいしか選択肢はありません。

その代わり、メーカーが研究を重ねて販売している商品のため、万人の人が使いやすいような設備になっています。

 

対して、造作洗面台は水栓だけでも数えきれないほどの選択肢があります。

その中から、自分の好みに合ったデザインや機能性のものを選ぶことは、難易度がかなり高いです。

組み合わせによって使い勝手が悪くなることもありますからね。

自由度が高いがゆえに、満足のいくものを作り上げるのは難しいという点がデメリットです。

 

造作洗面台は実物が確認できない

既製品の洗面台は、ショールームなどで実際に見たり体感したりできます。

実物を確認することで気に入った洗面台を選びやすく、デメリットや注意点も事前に把握しやすいです。

 

対して、造作洗面台はさまざまな部材を組み合わせます。

複数のメーカーから採用する場合、カタログでしか部材が見れないことも多いです。

また、洗面台の土台を造作する場合は、完成形は工事が完了しないと見ることができません。

完成後にデザインがイメージと異なる、思っていたよりも使いにくいと感じても、交換することはできないため後悔してしまうのです。

 

このような理由から、造作洗面台を採用して後悔する方が多いことがわかります。

あらかじめデメリットを理解した上で、造作洗面台を検討することが大切です。

 

造作洗面台の失敗事例と対策

造作洗面台の失敗事例と対策を確認しましょう。

 

失敗事例① 水栓が使いにくかった

デザインを重視して水栓を選んだら、水栓が使いにくかったという失敗事例。

手洗いうがいだけなら、吐水・止水機能だけの単水栓でも問題ありません。

しかし、洗面台で髪の毛を洗う場合は、シャワーに切り替わらない水栓は不便ですよね。

また、ホースが伸びる水栓の方が、掃除もしやすいです。

このような細かな機能性を見落とすと、造作洗面台の後悔につながってしまいます。

 

【対策】

シャワーホース水栓

水栓を選ぶときは機能性やサイズを確認して選ぶことが大切です。

次の項目に注目してみてくださいね。

 

  • ● 混合水栓(お湯が出る)かどうか
  • ● 水の温度調整は簡単に行えるか
  • ● シャワー吐水にも切り替えが可能か
  • ● ホースが引き出せるようになっているか
  • ● 吐水・止水のハンドル操作はしやすいか
  • ● 排水口にフタをすることができるか
  • ● ボウルから適切な高さに水栓を施工できるか

 

カタログで確認できない内容は、販売元にしっかり確認しましょう。

 

失敗事例② 洗面ボウルが浅くて水が跳ねる

浅型の洗面ボウルを選んだら、水を出したときに跳ねて使いにくいという失敗事例です。

水がボウルから跳ねてしまうと使いにくいですし、洗面台周りが汚れてしまいますよね。

日頃のお手入れも大変になるため、デザインだけで選んでしまうと後悔します。

 

【対策】

タイルの造作洗面台

▷建築実例「光や風を感じる家」

 

洗面ボウルを選ぶときは、次の2つを意識しましょう。

 

  • ● 水が跳ねにくい形状の深めのボウルか
  • ● ボウルと水栓の距離は適切か

 

上の画像のような、深めの洗面ボウルは水跳ねがしにくいです。

洗濯物のつけ置きなどもしやすく、使いやすい洗面台と言えます。

また、洗面ボウルと水栓が一体になった商品のため、使いやすい高さにあらかじめ施工されている点もおすすめしたいポイントです。

別メーカーのボウルと水栓を組み合わせる場合は、水栓の吐水位置を確認しながら適切なサイズのボウルを選びましょう。

 

失敗事例③ 収納が足りなかった

カウンターだけのシンプルな造作洗面台にしたら、収納がなくてものが溢れているという失敗事例です。

洗面台周りには細々としたものがありますよね。

 

  • ● 歯磨き用品
  • ● スキンケア用品
  • ● 化粧品
  • ● ヘアケア用品
  • ● コンタクト
  • ● ドライヤー・シェーバーなどの小型家電

 

住む人によって、他にもさまざまなものが置いてあるはずです。

これらの収納場所を考えておかないと、ものが溢れた使いにくい洗面台になってしまいます。

 

【対策】

収納付きの洗面台

▷建築実例「のびのびと暮らせる小さな家」

 

洗面台と合わせて、造作で収納も作ることをおすすめします。

上の画像は、洗面台の横に壁付けの収納を造作した事例です。

高さを変えられる棚を付けたため、収納するものに合わせて調整できます。

奥行きの浅い収納なので、ものを出し入れしやすく使い勝手も良いです。

 

収納付きの鏡を採用する方法もあります。

鏡が収納の洗面台

▷建築実例「こだわり満載のシンプルな平屋 」

 

鏡が扉代わりになるため、すっきりとした印象の造作洗面台を作ることができます。

こちらの事例のように、洗面ボウルの横にスペースを作っておけば、使うものを一時的に置いておけるため便利です。

造作洗面台の形や空間に合わせて、収納を取り入れてみてくださいね。

 

失敗事例④ コンセントや照明などの設備が使いにくい

コンセントや照明などの設備に関する失敗事例も多いです。

 

コンセントをつけ忘れてしまい、後から追加工事をしたという方もいます。

既製品の洗面台はコンセントが付いていますが、造作洗面台はコンセントを別で施工する必要があるため注意が必要です。

中には、コンセントはつけたが位置や高さが悪くて使いにくいというケースもありました。

 

照明に関しては、光が弱くて化粧がしにくいなどの失敗事例が多いです。

奥行きのある収納付きのミラーを選んだら照明にかぶって影ができるなど、使ってみないと気付きにくい失敗もあります。

各部材の大きさを確認しながら、組み合わせを考えることが大切です。

 

【対策】

グレーの造作洗面台

▷建築実例「漆喰外壁のシンプルな平屋」

 

コンセントは手が届きやすい位置に付けましょう。

足元のコンセントは、ドライヤーのコードが届かず使えないこともありますので避けましょう。

電動シェーバーなどを使う方は、収納内にコンセントがあると便利です。

 

照明は、昼白色の明るい電球をおすすめします。

上の画像のような、ライン上のLDK照明なら顔全体をきれいに照らしてくれます。

鏡との位置関係を確認しながら、照明の位置を検討しましょう。

 

失敗事例⑤ お手入れがしにくかった

洗面カウンターに無垢板を採用したら、シミができてしまったという失敗事例です。

天然木のカウンターは、水跳ねを長時間放置しておくとシミになってしまうことがあります。

また、ヘアオイルや化粧水などが垂れると、すぐに拭いても汚れてしまうことも。

せっかく見栄えのする造作洗面台にしても、汚れがたくさんついていたら見栄えしません。

 

【対策】

コンセント付きの洗面台

和の家 - 自然素材の家、国産材のオーガニック建築の工務店 | フォレストブレス (forest-bless.com)

 

洗面台周りはお手入れしやすい素材を選ぶことをおすすめします。

上の画像のように、洗面ボウルの周りだけタイル施工にするとお手入れがしやすいです。

タイルは種類が豊富なため、お気に入りの色・柄のデザインを見つけてみてくださいね。

木製カウンターを採用する場合は、水に強いウレタン塗装などが施行してある商品を選びましょう。

 

失敗事例⑥ 水漏れに気付かず壁内が水浸しに

水栓を壁付けのタイプにしたら、配管から水漏れをしてしまい壁内が水浸しになってしまったという失敗例です。

壁に水栓を付ける場合、配管は壁の中を通ります。

そのため、水漏れしていても気付きにくく、メンテナンスをする際にも壁を壊さなければなりません。

 

また、水栓を建物外周面の壁に施工する場合、配管を通すために壁内の断熱材の量を減らす必要があります。

配管周りの断熱材が少ないと外気の影響を受けやすくなり、壁内で結露を起こす危険性も。

壁内は構造材があるので、長い間水漏れや結露を放置しておくと建物の劣化につながり大変危険です。

 

【対策】

ボウルが大きい洗面台

▷建築実例「サワラの家」

 

水栓は洗面台の天板や洗面ボウルに施工するタイプを選び、配管が室内に露出するようにしましょう。

室内に配管があれば、簡単に点検ができるため水漏れに気付きやすく、メンテナンスもしやすいです。

 

配管が見えるのが気になる方は、前面に扉をつけることをおすすめします。

既製品の洗面台も同様の配管の仕組みになっていて、空いたスペースを収納として使っています。

洗面台の収納

空間を無駄なく使うことができ、見た目もすっきりします。

造作洗面台でも同様に収納を作ることが可能ですので、住宅会社に要望を伝えてみてくださいね。

 

「後悔」ではなく「大満足」の造作洗面台をマイホームに

造作洗面台は、オリジナリティが出せるため注文住宅で人気の設備です。

しかし、デザインばかりに気にして部材を選んでしまうと、住んでから使いにくくて後悔することもあります。

それぞれの機能性やサイズなどを詳しく確認し、相性の良い部材を組み合わせた大満足の造作洗面台を作りましょう。

 

フォレストブレスでも、造作洗面台のご提案・施工を数多く行っております。

お客様の要望に合わせて最善のご提案をいたしますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

「自然素材の家」を建てるなら茨城県石岡市のフォレストブレスへ

フォレストブレスでは国産無垢材や漆喰、シラス壁などを活かした自然素材の家づくりを行っています。

断熱材にはセルロースファイバーや羊毛断熱、接着剤には膠や米糊など採用に、目に見えない部分の素材選びにもこだわり抜いています。

自然素材の家に興味がある方、身体に良い家を建てたい方のご相談をお待ちしております。

家づくりのご相談

定期的に見学会などのイベントも開催しておりますので、ぜひ私たちの家づくりをご体感ください。

イベント・見学会のご案内

ホームページでは施工実例を多く紹介していますので、ぜひご覧くださいね。

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著者情報

渡辺 勉

渡辺 勉渡辺⽊材株式会社(フォレストブレス)代表取締役

⽊材会社として⻑年⽊に携わってきた経験を⽣かし、⾃然素材の家づくりを⾏っています。
アレルギーやアトピー、喘息の原因となる化学物質を含む接着剤を使用した合板・集成材、防蟻防腐剤注入土台、グラスウール、ビニールクロス、そして廃棄時有害なものは使いません。
⽊の特性を⾒極め、適材適所に活⽤できるノウハウを持ったわたしたちと本物の⽊の家をつくりませんか。

保有資格
  • 二級建築士

  • 茨城県木造住宅耐震診断士

  • 茨城県住宅耐震・リフォームアドバイザー

  • 福祉住環境コーディネーター

  • 一級エクステリアプランナー

その他リンク
自然素材の家、国産材の建築、フォレストブレス 茨城県 石岡市の工務店
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