パーマカルチャーとは?簡単解説|批判される理由、農園などの例(日本・海外)、学ぶ方法など

パーマカルチャーとは

 

1970年に生まれた「パーマカルチャー」。

最近、自然的な生活をしたい方から注目されています。

しかし、まだまだその認知度は低く、詳細まで知らない方も多いはず。

そこで、今回はパーマカルチャーとはどのような取り組みなのか、基礎知識からポイント、事例、批判される理由まで丸ごと紹介します。

パーマカルチャーの学び方についてもお話ししていますので、

「ずっと夢見ていた農業を始めたい」

「自然の中でのんびり暮らしたい」

「サスティナブルな生活を実現させたい」

そのようにお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

コラムのポイント

●「パーマカルチャー」とは、農業を軸として自然と人間が共存できる暮らし方です。

●「パーマカルチャー」の原理原則を取り入れた施設が増えており、住宅へも広がりつつあります。

“フォレストブレス”は、茨城県石岡市で、1934年創業以来「木材会社」として培った知識・経験を活かし、自然素材にこだわった“あなただけの住まいづくり”をお手伝いしています

 

 

Contents

パーマカルチャーとは?

脱サラ農業のメリットデメリット

 

パーマカルチャーとは、「パーマネント(永続性)」+「アグリカルチャー(農業)」+「文化(カルチャー)」を組み合わせた造語で、永続可能な農業を軸とした暮らし方や考え方を意味します。

まだまだ、広く知れ渡っている言葉ではないものの、農業体験ができる宿泊施設など、パーマカルチャーの概念を取り入れた施設が増えています。

 

いつ・誰が・どのような目的で始めたのか

パーマカルチャーという言葉は、1970年にオーストラリアで生まれました。

大学教授のビル・モリソンとその教え子であるデビッド・ホルムグレンが、持続可能な農業を体験できる暮らしをデザインしたのが始まりです。

日本でパーマカルチャーが広まり始めたのは、1990年代に入ってからのこと。

1997年にビル・モリソンが日本で講演したことをきっかけに、自然派の方から支持を受けるようになりました。

デビット・ホルムグレンは、パーマカルチャーの目的を以下のように語っています。

「パーマカルチャーは自然と共存可能な暮らしのデザインであり、個人・社会が持続可能な世界を実現するために必要なムーブメントである」

この考えが世界におけるSDGsな潮流と合致し、注目されています。

 

3つの原理と12の原則

パーマカルチャーの始まり

 

パーマカルチャーは一種の思想であり、生き方です。

それを誰もが理解するために提唱されているのが「3つの原理と12の原則」。

パーマカルチャーを実践するためには、まず原理原則を理解しなくてはいけません。

 

3つの原理

「地球への配慮」

 

日常生活においても個人単位で地球環境に配慮した行動をとることが求められます。

サスティナブルな生活は、生物や植物、つまり地球環境が存続しなくては成り立ちません。

 

 

「人間への配慮」

 

自然環境に負荷をかけない態度に人間へも配慮することが提言されています。

パーマカルチャーは、あくまでも「自然と人間の共存」が根本的な理念。

環境に配慮した暮らし方の“究極形”は、電気やその他有限エネルギーを一切使わない生活ですが、それでは人間らしい生活が送れないと感じる方もいます。

また、我慢で成り立つ生活は、持続可能とは言えません。

 

 

「余剰物の共有」

 

自然と人間が共存することも大切ですが、パーマカルチャーでは人間同士の“共有”、つまり“助け合い”も重要視されています。

限られた資源をお互いに譲り合い与え合うことで、持続可能な社会が実現できるというのが、パーマカルチャーの基本的考え方です。

 

 

12の原則

3つの原理をさらに詳しく具体的に示したものが、デビッド・ホルムグレンの提唱する「12の原則」です。

 

 

「観察と相互作用」

 

自然や周辺環境を観察し、相互作用を見つけて、臨機応変に適した状態に変化させることが重要としています。

 

 

「エネルギーの獲得と貯蓄」

 

エネルギー・水・栄養素を無駄なく活用し、さらに循環させることで、持続可能性を高めます。

 

 

「収穫」

 

自然から食べ物・資材・燃料を“必要な分だけ”収穫し、自然環境と共存して、持続可能な社会を実現させます。

 

 

「自己適用と調整」

 

農業には天災や害虫被害など、負のリスクがありますが、それらと直面した際に、柔軟に対処できる自己適用力が欠かせません。

また、環境の変化を察知して、過剰に搾取しないようにする自己調整力も必要としています。

 

 

「再生可能な資源やサービスの利用」

 

再生可能エネルギーやサスティナブル資源などを積極的に利用して、環境への負荷を軽減することが求められます。

 

 

「ゴミを出さない」

 

本来、自然界に存在するものには一切無駄なものがないというのがパーマカルチャーにおける考え方です。

そのため、人間が生み出すゴミも再利用・再生産し、全てを余すことなく活用します。

 

 

「全体から詳細までのデザイン」

 

ゾーニング(訪問・利用頻度に応じた区域計画)・セクター(太陽光、風、湿度などの自然エネルギーを取り込む区分計画)・スロープ(重力を利用した水・空気の流れ計画)と、段階的に住環境をデザインします。

 

 

「分離よりも統合」

 

システムとして継続させるために、それぞれの要素を分けて考えるのではなく、互いにバックアップできる統合的な関係が求められます。

特に、人間が生きるために欠かせない水・食料・エネルギーなどは、複数の方法で確保できなくてはいけません。

 

 

「ゆっくり細かな解決の活用」

 

パーマカルチャーでは、目の前にある問題に対して、すぐに実行できる小さな解決の積み上げを大切にします。

 

 

「多様性の活用」

 

リスクの大きい単一作物栽培でなく、多種作物栽培を行い、安定的な生活と穏やかな精神を維持します。

 

 

エッジ効果の活用と辺境の尊重」

 

エッジ効果とは、生態学において、辺境となる部分で動植物が異なる特性を表す現象のこと。

これを利用し、生産性を上げて緩衝帯として農作物を守ります。

 

 

ポイント

パーマカルチャの基本概念をまとめると、「必要なものだけを自然から収穫し、それを無駄なく活用しきる」生活を指します。

 

 

 

パーマカルチャーへの批判意見|批判される理由も解説

脱サラ農業のメリット

 

自然環境と人間が共存しながら、互いの持続可能性を高めるための生活デザインが「パーマカルチャー」。

しかし、一部では批判的な意見も飛び交います。

 

主な批判意見

 

●生産性が低く、時間と労働力を浪費してしまい、非効率。

●経済的な問題点を除いており、余裕がある人でないと実行できない。

●自然環境を優先し過ぎると、人間の生活に支障が出る。

●学術的な概念で「机上の空論」的。

●目まぐるしい地球環境の変化や突発的な天災に対応できない。下矢印

同じ概念でも、立場の違う人がそれを受け取った印象はそれぞれ。

批判的な意見が出てくる理由は、パーマカルチャーの概念が短絡的・部分的に受け取られ、それらが流布されて誤解を招いていることが考えられます。

原理原則を十分理解した上で、それぞれの人が「経済性・利便性・速効性・生産性」などの視点で、ご自身に合う範囲で実行することが重要です。

 

 

今後のパーマカルチャー

パーマカルチャー事例

パーマカルチャーは、日本国内でもサスティナブルな暮らしを実行したい方を中心に、少しずつ普及が進んでいます。

ただし、原理原則を全て取り入れるとなると、あまり身近に感じられませんよね。

パーマカルチャーは、本来「暮らし方のデザイン手法」を指します。

身近な取り組み、実行可能な取り組みから始めることが重要です。

「太陽光発電や雨水を利用した暮らしをする」

「家族が食べる野菜を自給自足する」

「材料製造から解体まででできるだけ環境負荷の少ない家に住む」…

このように、住まいや生活を見直すことも、立派なパーマカルチャー。

自然に寄り添う住まいで暮らしてみませんか?

 

ポイント

“フォレストブレス”は、茨城県石岡市を中心に、自然素材にこだわったオーガニックな家づくりを行っています。

製造過程で排出するCO2が少ない「国産材」を使った、太陽光発電・雨水利用など環境に配慮した住宅事例が豊富です。

家庭菜園に特化した事例もありますので、パーマカルチャーの概念を取り入れた住まいを建てたい方は、どうぞご相談ください。

 

▶︎フォレストブレスがこだわる「自然素材」

 

 

 

日本・海外のパーマカルチャー例|農園などの建築例

パーマカルチャーの魅力

 

世界的に広がっているSDGsの潮流に乗って、パーマカルチャーの事例が増えています。

 

日本国内の事例

〈神奈川県〉
日本におけるパーマカルチャーの草分け的存在「パーマカルチャー・センター・ジャパン」

〈北海道〉
講座やワークショップなど体験型イベントが充実している「パーマカルチャー北海道

〈長野〉
パーマカルチャーを体験できる宿泊施設「シャンティクティ

世界の事例

〈オーストラリア〉
250人以上が生活する村全体でパーマカルチャーを実行「Crystal Waters」

〈ニュージーランド〉
食物・水・エネルギーを自給自足する「Kotare Village」

〈タイ〉
観光客も受け入れている体験型パーマカルチャーを実践している「Sahainnan」

〈アメリカ〉
農業を始める人のための教育の場でもある「Eco Village at Ithaca」

 

上記のような村・施設単位の事例だけではありません。

ご自宅の一部に取り入れる方法もあるため、興味のある方はぜひ採用してみてください。

 

  • ・雨水を利用した家庭菜園
  • ・生ゴミなどを堆肥に変えるコンポストシステム
  • ・人工池を併設したスパイラルハーブガーデン
  • ・災害時にも役立つ土で作ったアースオーブン
  • ・腰の負担が少なく手軽に農業を楽しめるキーホールガーデンやガーデンベッド
  • ・自然エネルギーを活用する太陽光発電システム

 

〈おすすめコラム〉

40代から脱サラして農業を始めるリアルなメリット・デメリット|ストレス・失敗リスクを避ける始め方

 

 

パーマカルチャーを学ぶ方法|資格もある

脱サラ農業を後悔しないためのポイント

 

パーマカルチャーをもっとじっくり学びたい方は、ぜひ様々な講座や体験イベントに参加してみましょう。

自然に寄り添った暮らし方のヒントが見つけられるはずです。

 

 

パーマカルチャーを学ぶ方法

パーマカルチャーは、日本国内においてもトレンドになりつつある考え方であるため、いくつかの講座(オンライン講座)が開催されています。

宿泊施設を利用した合宿型の講座もありますので、農業に興味がある方や、自給自足の生活に憧れている方は、ぜひ参加してみてください。

「パーマカルチャー 体験」「パーマカルチャー 合宿」などでインターネット検索をすると、さまざまなプログラムを確認できます。

 

パーマカルチャーに関する資格

日本初のパーマカルチャー施設である「パーマカルチャー・センター・ジャパン(神奈川県)」では、米作りなどを体験しながらパーマカルチャーデザインコースを受講すると、「パーマカルチャーデザイナー」の資格が取れます。

資格を取得した人は、パーマカルチャーコンサルティングなどとして活躍している方もいます。

 

 

パーマカルチャーに関連する言葉

・SDGs

「Sustainable Development Goals」の略語で、直訳すると「持続可能な開発目標」。

地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを目的に、17のゴール・169のターゲットから構成され、各国が実現に向けて取り組んでいます。(参考:外務省|SDGsとは?

 

・有機農業

「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない」「遺伝子組換え技術を利用しない」「農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する」方法を用いたスタイルで、日本でも認知度が高い農業です。(参考:農林水産省|有機農業・有機農産物とは

 

・バイオダイナミック農法

自然が持つエネルギーを尊重し、化学的なものは使わず太陽や月の動きに合わせて種まきや収穫を行う有機農法の一種です。

 

・里山(里池里山)

原生的な森林などと都市の中間に位置した、森・農地・溜池・草原などが融合し、完全な自然界とは異なる特有の生育環境がある地域を指します。(参考:環境省|里池里山の保全・活用

 

・LOHAS(ロハス)

「Lifestyles of Health and Sustainability」の略語で、「健康的かつ持続可能な生活スタイル」を表すマーケティング用語です。

 

・エシカル消費

消費者ひとりひとりが各自で社会的課題解決に向けて考え、それに沿った事業者を応援しながら行う消費行動を指します。(参考:消費者庁|エシカル消費とは

 

・地球主義(グローバリズム)

地球を国の集合体と捉えず、一つの共同体として考える思想で、環境問題・経済的問題・政治的問題・文化的問題を、地球規模で解決することを目的としています。

 

 

パーマカルチャーを始めるのにおすすめの街

平屋の事例

▷建築実例「楽しく暮らすシンプルな平家(東海村)」

 

“フォレストブレス”が拠点としている茨城県・石岡市は、パーマカルチャーを始めたい方におすすめの街です。

茨城県は、温暖な気候と平坦な地の利によって農業が盛んで、販売農家数が全国1位の「農業大国」。

移住サポートが充実しており、都心とのアクセスも良いため、脱サラして就農したい方から注目されているエリアです。(参考:石岡市移住定住支援ポータルサイトMIPPE

有機野菜の産地として全国的に有名で、里山が残るのどかな風景が楽しめる上に、東京まで電車で1時間と好立地な点が魅力。

農業を身近に感じながらのんびりとした生活を送りたい方は、ぜひ石岡市へお越しください。

“フォレストブレス”が、パーマカルチャーを実現できる住まいづくりをお手伝いいたします。

▶︎フォレストブレスがこだわる「自然素材」

 

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まとめ

パーマカルチャーは、自然と共存しながら持続可能な暮らしを実現するための考え方です。

農業を軸に、地球環境に配慮した豊かな暮らしを実現できます。

ただし、原理原則の全てを取り入れるとなると、個人単位では少々ハードルが高め。

できることから住宅に取り入れてみるのがおすすめです。

私たち“フォレストブレス”は、農業が盛んな茨城県・石岡市でオーガニックな住宅づくりを行っています。

1934年に製材所として創業以来培った知識と経験を活かして、良質な木材を使い快適で健康的な住まいをご提案。

自然素材にこだわった事例を数多く手掛けていますので、ぜひ私たちの“暮らしの提案”をご覧ください。

 

 

 

 

「自然素材の家」を建てるなら茨城県石岡市のフォレストブレスへ

▷建築実例「偕老の家」

フォレストブレスは、「自然素材」と「あつらえ設計」にこだわった高品質な住宅を数多く手掛けています。

“本当に快適な家に住んでほしい”という想いから、家づくりに以下のものを使わないことをお約束します。

 

  • ・化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材
  • ・防蟻防腐剤注入土台・グラスウール
  • ・ビニールクロス・廃棄時有害なもの

 

お客様の住まい方や個性、価値観に寄り添い、“あなただけの住まい”をご提案します。

「呼吸が深くなる家」それこそ私たちが追求する快適なマイホーム。

オーガニックな暮らしを実現したい方は、ぜひご相談を。

定期的に見学会などのイベントも開催しておりますので、ぜひ私たちの家づくりをご体感ください。

  家づくりのご相談

 

イベント・見学会のご案内

 

 

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著者情報

渡辺 勉

渡辺 勉渡辺⽊材株式会社(フォレストブレス)代表取締役

⽊材会社として⻑年⽊に携わってきた経験を⽣かし、⾃然素材の家づくりを⾏っています。
アレルギーやアトピー、喘息の原因となる化学物質を含む接着剤を使用した合板・集成材、防蟻防腐剤注入土台、グラスウール、ビニールクロス、そして廃棄時有害なものは使いません。
⽊の特性を⾒極め、適材適所に活⽤できるノウハウを持ったわたしたちと本物の⽊の家をつくりませんか。

保有資格
  • 二級建築士

  • 茨城県木造住宅耐震診断士

  • 茨城県住宅耐震・リフォームアドバイザー

  • 福祉住環境コーディネーター

  • 一級エクステリアプランナー

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