木製階段のメリット・デメリット|種類や施工事例、スチール階段との違いも

木製階段は、天然木ならではの温かみや風合いを楽しめる一方で、素材ならではの注意点もあります。 そこで今回は、茨城県石岡市で自然素材の家づくりを手がける「フォレストブレス」が、木製階段のメリット・デメリットを詳しくご紹介します。 施工事例やスチール階段との違いも解説しますので、階段の素材選びでお悩みの方はぜひ参考になさってください。 このコラムで分かること
木製階段とは

木製階段とは、木材を主な構成材料としてつくられた階段のことです。
屋内用の階段として採用されることがほとんどで、踏板や蹴込み板、手すりなどに木材が使用されています。
住宅に多く採用されている木製階段ですが、素材や構造にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴があります。
木製階段に使われる素材の種類

木製階段には、主に次の3種類の素材が採用されています。
- ・無垢材
- ・集成材
- ・挽板・突板などの木質化粧材
それぞれの特徴を確認しましょう。
無垢材
無垢材とは、天然木を切り出して必要な形状に加工した木材のことです。
集成材や挽板・突板などと比べて、天然木ならではの風合いや質感を楽しめるのが魅力です。
▷関連コラム:無垢材の種類と特徴を「広葉樹」と「針葉樹」に分けて紹介|メリット・デメリットや注意点も解説
集成材
集成材とは、複数の木材を接着剤で貼り合わせてつくった木材のことです。
品質や寸法が安定しやすく、反りや割れが生じにくいのが特徴といえます。
▷関連コラム:〈無垢材と集成材〉特徴・強度・用途・価格の違いと見分け方を解説
挽板・突板などの木質化粧材
挽板や突板は、天然木を加工した板を基材の表面に貼り付けたものです。
- ・挽板:比較的厚く切り出した天然木を表面材として使用
- ・突板:薄くスライスした天然木を表面材として使用
天然木ならではの木目や風合いを楽しめるほか、無垢材に比べてコストを抑えやすいのも特徴です。
フォレストブレスでは、きれいな空気で健康的に暮らせる家づくりに取り組んでいます。
木製階段をはじめとした、化学物質を使わない建築によって、室内の空気環境にも配慮しています。
自然素材の家づくりについては、こちらのページで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
木製階段の構造・形状の種類

木製階段は、素材や部材の組み合わせによって、さまざまな構造や形状に対応できるのも魅力です。
ここでは、住宅に取り入れられる木製階段の代表的な構造・形状をご紹介します。
箱型階段(ボックス階段)
箱型階段とは、踏板と蹴込み板を組み合わせ、階段の内部が塞がれた形状の階段です。
直線階段やまわり階段など、さまざまな形状に対応できます。
| メリット | ・階段下のスペースを収納やトイレなどに活用しやすい ・踏板の下が見えにくく、落ち着いた印象の空間に仕上がる |
| デメリット | ・階段周辺の視線や光を遮りやすい ・設置場所によっては空間に圧迫感が生じることがある |
箱型階段は、壁や床などの内装と調和させ、まとまりのある空間に仕上げたい方にもおすすめです。
スケルトン階段(オープン階段)
スケルトン階段とは、踏板や骨組みを組み合わせ、蹴込み板を設けない開放的な構造の階段のことです。
蹴込み板がなく、階段まわりの壁も設けない場合は、階段の向こう側まで視線が抜ける構造になります。
| メリット | ・視線や光、風が通りやすく、空間を広く見せやすい |
| デメリット | ・踏板同士にすき間があるため、転落やすき間への挟まりを防ぐ対策が必要になる場合がある |
スケルトン階段は、開放感を重視したい方や階段まわりの採光や通風を確保したい場合におすすめです。
木製階段のメリット

木製階段を採用するメリットをご紹介します。
温かみのある空間を演出できる
木製階段は、木の質感や木目によって温かみのある空間を演出できます。
自然な風合いが空間になじみやすく、リラックスできる雰囲気をつくり出せるのも魅力です。
また、樹種や色合いによって、明るい印象から落ち着いた雰囲気まで好みに合わせた空間づくりができます。
天然木ならではの香りや足触りを楽しめる
天然木を使用した木製階段は、木の香りや自然な足触りを楽しめるのもメリットです。
樹種によって香りや質感が異なるため、好みに合わせて選ぶことができます。
また、木の香りにはリラックス効果が期待できるとされており、心地よい空間づくりにもつながります。
木製のフローリングやドアと調和しやすい
木製のフローリングやドアを採用した住宅では、木製階段を取り入れることで、空間全体に統一感が生まれます。
木材の色合いや木目をそろえると、内装にまとまりが出やすく、ナチュラルで調和のとれた空間に仕上がります。
経年変化を楽しめる
天然木の階段は、年月の経過とともに色合いや質感が変化していく様子を楽しめるのがメリットです。
樹種や日当たり、塗装などの条件によって色味の変化は異なりますが、使い込むほどに木材ならではの味わいが増していきます。
こうした変化を楽しみながら、住まいとともに木の表情が移り変わっていく様子を感じられるのもうれしいポイントです。
無垢材は軽微なキズを補修しやすい
無垢材は、表面についた軽微なキズであれば、研磨などによって補修できる場合があります。
表面を削っても木材の質感を保ちやすいため、長く使いやすいのが魅力です。
ただし、補修方法はキズの深さや塗装の種類によって異なるため、適切な補修方法が分からない場合は施工業者に相談しましょう。
木製階段のデメリット

木製階段を採用するデメリットをご紹介します。
水や湿気の影響を受けやすい
天然木を使用した木製階段は、水や湿気の影響を受けることがあります。
水分を含むと変色・腐食が生じることがあるため、濡れた際は早めに拭き取り、湿度が高くなりやすい空間への設置は避けることがポイントです。
また、日常的なお手入れでは、水分が長時間残らないように注意しましょう。
乾燥や湿度の変化によって、反りや割れが生じることがある
室内の乾燥や湿度の変化、樹種の特徴によっては、住んでいくうちに木材に反りや割れが生じることがあります。
軽微なものであれば、構造上の問題につながらないケースもありますが、見た目が気になる場合もあります。
こうした木材の変化を自然素材ならではの味わいとして楽しめる方には、木製階段がおすすめです。
表面がへこむことがある
木材は樹種によって硬さが異なり、比較的柔らかい木材を使用した階段は、強い衝撃によって表面がへこむことがあります。
特に、硬い物を落としたり重い家具をぶつけたりすると、へこみやキズが生じる場合があります。
きれいな状態を保つため、階段の表面に強い衝撃を与えないよう心がけましょう。
定期的なメンテナンスが必要な場合がある
木製階段は、使用する木材や表面の塗装によって、必要なメンテナンス方法が異なります。
塗装の種類によっては、定期的な塗り直しが必要になる場合があります。
使用する木材や塗装に適したお手入れ方法をあらかじめ把握し、無理なく続けられるか検討しておくことが大切です。
素材や樹種によっては費用が高くなる
木製階段は、使用する素材や樹種によって費用が異なる点にも注意が必要です。
希少性の高い樹種や加工に手間がかかる素材を選ぶと、費用が高くなる傾向があります。
予算に合わせて、素材の特徴やデザインとのバランスを考慮しながら選ぶことが大切です。
木製階段の施工事例

木製階段を取り入れた自然素材の家の事例をご紹介します。
風と光が抜ける木製のスケルトン階段

リビングの一角に設けた木製のスケルトン階段です。
腰壁を木の格子で仕上げることでより温かみを感じられ、造作家具との統一感も生まれました。

踏板と支えのみでシンプルに仕上げた階段は、光が室内の奥まで届き、明るく心地よい空間になります。
自然素材の魅力を随所に感じられる、こだわりの木の住まいです。
空間をゆるやかに仕切る木製階段

LDKの中心に木製階段を配置した住まいです。
階段によって玄関とLDKをゆるやかに仕切りつつも、木製にすることで周囲になじみ、圧迫感を感じさせない空間に仕上げています。

階段横には木製パネルを使った目隠し壁を造作し、外からリビングへの視線を遮れるようにしました。
リビング・薪ストーブ前・階段下のベンチなど、家のさまざまな場所にくつろぎスペースを取り入れた住まいです。
茨城県の「フォレストブレス」は、自然素材を活かした住まいを手がける工務店です。
施工事例では、さまざまな種類や形状の木製階段をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
Instagramでも施工事例を多数ご紹介していますので併せてご覧ください。
スチール階段との違い

階段には、木材を主な材料とする木製階段のほか、スチール(鋼材)を使用したスチール階段もあります。
それぞれ素材の特徴やデザイン、空間に与える印象が異なるため、違いを理解したうえで住まいに合ったものを選ぶことが大切です。
| 木製階段 | スチール階段 | |
|---|---|---|
| 印象 | ・温かみがあり、自然な風合い | ・スタイリッシュでシャープな印象 |
| メンテナンス | ・塗装の種類によっては、定期的な再塗装が必要 | ・塗装の剥がれやキズがある場合は、必要に応じて補修する |
| 費用 | ・無垢材などを使用すると高額になる場合がある | ・形状や加工の複雑さによって高額になる場合がある |
木製階段とスチール階段は、見た目や質感が大きく異なるため、空間の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。
木材の踏板にスチール製の手すりを組み合わせるなど、素材を組み合わせることで、それぞれの素材の魅力を活かしたデザインにすることもできます。
木製階段がおすすめのタイプ
木製階段は次のような方におすすめです。
- ・落ち着ける空間に仕上げたい
- ・香りや足触りにもこだわりたい
- ・自然素材を多く取り入れたい
- ・天然木ならではの経年変化を楽しみたい
木製階段は、木の温かみや自然な風合いを大切にし、心地よさや経年変化を楽しめる住まいにしたい方に適しています。
スチール階段がおすすめのタイプ
スチール階段が向いている方の特徴をご紹介します。
- ・スタイリッシュな空間に仕上げたい
- ・階段を空間のアクセントにしたい
スチール階段は、無機質さやシャープな雰囲気を取り入れたい方におすすめです。
木製階段に関するよくある質問

木製階段に関する疑問について解説します。
木製階段におすすめの樹種を知りたい
木製階段には、木目や色合い、足触りなどにそれぞれ異なる特徴を持つ樹種が使われます。
自然な風合いや木の香りを楽しみたい場合は、次のような樹種がおすすめです。
- ・スギ: 柔らかな肌触りと温かみのある風合いが特徴
- ・ヒノキ: しっかりとした木の香りと明るい色合いが魅力
- ・サワラ: 淡い色合いと穏やかな木目が特徴
ここで紹介した樹種は一例です。
樹種によって硬さやキズつきやすさも異なるため、風合いや香り、肌触りに加え、耐久性も確認しながら好みに合ったものを選びましょう。
天然木の階段は水拭きしていいのか
天然木の階段は、塗装の種類やメーカーの推奨するお手入れ方法に従い、基本的には乾拭きを中心に行いましょう。
メーカーが水拭きを認めている場合は、固く絞った布で拭いたあと、すぐに乾拭きすることがポイントです。
木製階段は滑りやすいのか
木製階段は、表面が滑らかな塗装仕上げの場合や、靴下を履いて昇り降りする場合に、足元が滑りやすくなることがあります。
ただし、木製階段だからといって、必ずしも滑りやすいわけではありません。
滑りによる転倒を防ぐためには、階段用の滑り止め塗料やテープなどを活用し、足元の安全性を高めることをおすすめします。
まとめ
木製階段は、天然木ならではの風合いや質感が魅力です。
素材や構造の種類にこだわり、空間に合ったスタイルを取り入れましょう。
自然素材を取り入れた家づくりを手がけ、さまざまな樹種を提案できる住宅会社に相談することで、理想の木製階段を実現しやすくなります。
私たち「フォレストブレス」は、1934年に製材所として創業し、長年にわたって培ってきた知識と経験を活かし、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しています。
住宅のプロとして木材にこだわった住宅を数多く手がけておりますので、まずは資料請求を通じて、私たちの住まいづくりへのこだわりをご覧いただければ幸いです。
