家でのアレルギー症状の原因と対策|ハウスダスト・シックハウス症候群の予防法も解説
「家でのアレルギー症状の原因はなに?」と疑問をお持ちの方へ。
家でアレルギー症状が出る場合の原因は主に「ハウスダストによるアレルギー」「シックハウス症候群」だと考えられ、健康に暮らすためには対策を講じることが重要です。
今回は、自然素材の家づくりにこだわる"フォレストブレス"が、家でのアレルギー症状の原因と対策を解説します。
・家でアレルギー症状が出る場合の原因は、主に「ハウスダストによるアレルギー」「シックハウス症候群」だと推測できます。
・「定期的に掃除する」「空気清浄機を使用する」など、家でのアレルギー症状の対策をご紹介します。
・化学物質が含まれない無垢材などを使った天然素材の家を建てて、家でのアレルギー症状を予防しましょう。
Contents
家でのアレルギー症状の原因
家でアレルギー症状が出る場合の原因は、主に「ハウスダストによるアレルギー」「シックハウス症候群」だと考えられます。
それぞれの原因について、チェックしましょう。
ハウスダストによるアレルギー
「ハウスダスト」とは、家のなかにある1mm以下の目に見えづらいチリ・ホコリのことです。
なお、ハウスダストにはチリ・ホコリ以外にも、以下のようなさまざまなものが含まれます。
- ・ダニの死骸やフン
- ・タバコの煙
- ・カビ
- ・花粉
- ・排気ガス
- ・細菌
- ・繊維クズ
- ・人の髪や皮膚片
- ・ペットの毛や皮膚片
ハウスダストは非常に小さく軽いため、生活するなかで空気中に舞いやすく、口や鼻などから吸い込んでアレルギー症状が出てしまいます。
シックハウス症候群
「シックハウス症候群」とは化学物質などによって室内の空気が汚染され、その空気を吸って体調不良を引き起こすことです。
シックハウス症候群が発症する場合は、以下のような原因が考えられます。
- ・建材やインテリアの接着剤・塗料に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質
- ・衣類の防虫剤に含まれるパラジクロロベンゼンなどの化学物質
- ・ハウスダスト など
また、住宅の高気密化や換気不足によって室内の空気が閉じ込められることも、シックハウス症候群の要因の1つです。
ホルムアルデヒドの特徴を、こちらの記事で解説しています。
>ホルムアルデヒドとは?症状や臭いを抑える家づくりをする方法を解説
家でのアレルギー症状の種類
続いて、家でのアレルギー症状の種類を「ハウスダストによるアレルギー」と「シックハウス症候群」に分けて解説します。
今回ご紹介するアレルギー症状は一例であり、症状には個人差があるので目安として参考にしてください。
ハウスダストによるアレルギーの場合
家でのアレルギー症状の原因がハウスダストによるアレルギーの場合は、以下のような症状が見られます。
種類 | 症状例 |
---|---|
アレルギー性鼻炎 | くしゃみ・鼻みず・鼻づまり |
アレルギー性結膜炎 | 目のかゆみ・充血・涙目・痛みなど |
アトピー性皮膚炎 | 皮膚のかゆみ・湿疹 |
気管支喘息 | 咳・気管支の腫れ・痰(たん)・呼吸困難 |
就寝中、ハウスダストは床に蓄積していますが、朝の時間帯に人が活動してハウスダストが舞い上がることで症状が出る現象を「モーニングアタック」と呼びます。
シックハウス症候群の場合
家でのアレルギー症状の原因がシックハウス症候群の場合は、以下のような症状が見られます。
- ・目や喉に痛みを感じる
- ・頭痛やめまいがする
- ・吐き気がするなど気分が悪い
- ・鼻水・涙・咳が出る
- ・皮膚に刺激を感じる・赤くなる
- ・脱力感や倦怠感を感じる
- ・呼吸困難になる など
シックハウス症候群の症状は新築の場合、建築から4年程度続くとされていますが、必ずしも4年で症状が治まるとは限らないので対策することが重要です。
シックハウス症候群の対策を、こちらの記事でご紹介しています。
>シックハウス症候群の対策とは?新築・リフォームの際に知っておくべきポイントについて
家でのアレルギー症状の対策
家でのアレルギー症状の対策を解説します。
それぞれの対策を実践して、アレルギー症状を軽減させましょう。
定期的に掃除する
アレルギーの原因となる「ハウスダスト」を溜めないためには、定期的に掃除することが大切です。
とくに以下の場所にはハウスダストが溜まりやすいので、こまめに掃除する必要があります。
- ・床
- ・家具や照明器具の上
- ・衣類を頻繁に扱う「洗面室」
- ・カーテンなど布製品が多い「リビング」
- ・髪の毛や繊維クズが出やすい「寝室」 など
いきなり掃除機をかけると床に蓄積したハウスダストが舞い上がることから、まずクリーナーで拭いてから掃除機をかけましょう。
布団やカーテンを洗濯する
布団やカーテンを洗濯して、付着したダニやホコリといったハウスダストを除去しましょう。
加えて、ダニは高温で死滅するので布団を天日干ししたり、乾燥機にかけたりするのも有効です。
布団やカーテンの掃除機がけもダニやホコリの除去に効果的な対策なので、ぜひ実践してみてください。
「これから寝具やカーテンを購入する予定がある」という方は、防虫・防ダニ加工がされている製品を選ぶのがおすすめです。
空気清浄機を使用する
家でのアレルギー症状が気になる場合は、空気清浄機を活用しましょう。
空気清浄機を使用することで空気中のハウスダストを減らせるので、アレルギー症状を抑えられる可能性があります。
また、空気清浄機の導入を検討している場合は、細かい粒子をキャッチできるフィルターを持ったモデルやハウスダストをセンサーで検知するモデルがおすすめです。
空気清浄機を使用する際は、メーカーが推奨する頻度でフィルターの掃除・交換を実施しましょう。
こまめに換気する
家でのアレルギー症状の原因となるハウスダストや化学物質を外に排出するには、こまめに換気する必要があります。
加えて換気することで湿気がこもりにくくなれば、ダニの繁殖を抑えることも可能です。
家で換気をする際は、2箇所以上の窓を開けて空気の通り道をつくり、効率よく空気を入れ替えましょう。
また、24時間換気システムを導入している家では、換気システムが常時運転して空気を入れ替えているため、止めるのは控えてください。
病院を受診する
家でアレルギー症状が出るようであれば、病院を受診することをおすすめします。
ご自身が考えるアレルギーの原因と、本来の原因が異なる可能性もあり、原因を正しく把握するためにも病院への受診が望ましいといえます。
耳鼻咽喉科・皮膚科・眼科など、アレルギー症状の内容に合わせて病院を受診しましょう。
家でのアレルギー症状の予防法【家づくりの段階でできる】
最後に、家づくりの段階でできるアレルギー症状の予防法をご紹介します。
それぞれの予防法を取り入れて、ご家族の健康を守りましょう。
採光・換気の計画を重視する
家でのアレルギー症状を抑えるには、採光・換気の計画を重視して家づくりを進めることが大切です。
日当たりや通気が十分に確保されている家では湿気がこもりにくく、アレルギー症状の原因となるカビやダニの繁殖を予防できます。
また、空気中に漂う化学物質を外に排出するためにも、換気対策が重要です。
インテリア選びに注意する
インテリアに含まれる化学物質がシックハウス症候群に影響を与える可能性もあるので、以下のようなアイテムを選ぶ際には注意しましょう。
- ・カーテン
- ・カーペットやラグ
- ・タンス
- ・テーブル など
化学物質が含まれない、または少ない天然素材のインテリアを購入するとシックハウス症候群の予防につながります。
また、殺虫剤や芳香剤などにも化学物質が含まれているので、過度に使用するのは避けてください。
天然素材の家を建てる
天然素材の家を建てると建材などに含まれる化学物質の影響を避けられるので、シックハウス症候群の予防に有効です。
「天然素材の家」とは、以下のような化学物質を含まない天然素材を使用した家を指します。
種類 | 例 |
---|---|
木材 | 無垢材 |
断熱材 | セルロースファイバー・羊毛断熱など |
壁材 | シラス・漆喰・珪藻土・モイスなど |
接着剤・塗料 | 膠(にかわ)・米糊(こめのり)・ミツロウワックスなど |
また、天然素材の家は本物の素材の質感・温もりを感じやすく、居心地のいい空間を実現できるのもメリットです。
天然素材は素材の特徴に合わせて適材適所に使用する必要があるため、家づくりの実績が多く素材に精通した施工業者を選びましょう。
無垢材の特徴やメリット・デメリットを、こちらの記事で解説しています。
>無垢材とは?特徴を分かりやすく解説|メリット・デメリットや種類、集成材との違いも紹介
"フォレストブレス”では、天然素材を使った家づくりにこだわっています。
「天然素材の家を建てて家族の健康を守りたい」とお考えの方は、"フォレストブレス”にご相談ください。
まとめ
家でアレルギー症状が出る場合、「ハウスダストによるアレルギー」「シックハウス症候群」が原因だと考えられます。
これから家を建てる場合は、無垢材などの天然素材を利用したり、採光・換気計画を重視したりして、アレルギー症状を防ぎましょう。
今回ご紹介した内容を、家でのアレルギー症状の対策を検討する際の参考にしてください。
私たち"フォレストブレス”は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。
木材のプロとして、自然素材にこだわった事例を数多く手掛けていますので、お気軽にご相談ください。