木の香り「フィトンチッド」の効果とは|住まいの森林浴で心を整える暮らし

心地よい木の香りがする住まいを建てたいなら、フィトンチッドの効果を理解し、マイホームに木材を効果的に取り入れることがポイントです。
そこで今回は、茨城で自然素材の住まいを手掛ける「フォレストブレス」が、フィトンチッドの基礎知識や効果についてわかりやすく解説します。
フィトンチッドの「木の香り」を活かせる家づくりの方法もご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
・フィトンチッドとは樹木から放出される成分のことで、森林の良い香りの正体です。
・フィトンチッドは「リラックス・抗菌・消臭・酸化防止・防虫」など様々な効果を持っています。
・木材が多く使われた住まいを採用することで、フィトンチッドの効果を体感しやすくなり、快適で心地良い家づくりにつながります。
Contents
フィトンチッドとは

フィトンチッドとは、樹木が自らを守るために放出する化学物質のことです。
植物は自然界において多様な外敵要因にさらされており、フィトンチッドを放出することで細菌やカビ、害虫などから身を守っています。
フィトンチッドは様々な効果が期待されているため、私たちの暮らしの中でも身近に取り入れられている成分です。
フィトンチッドの主成分
フィトンチッドの主成分は、α-ピネン・リモネンなどの「テルペン類」を中心とした揮発性有機化合物の集合体です。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、森林で感じる心地良い香りの正体はテルペン類などの香り成分によるものです。
樹種や環境によって成分や割合は異なります。
フィトンチッドを放出する木
フィトンチッドは多くの樹木が放出する成分ですが、特に針葉樹の方が量が多くて香りが強いです。
次のような針葉樹はフィトンチッドがもたらす効果を期待しやすい樹木として知られています。
- ・ヒノキ
- ・スギ
- ・マツ
- ・モミ
- ・ヒバ
中でもヒノキはフィトンチッドの放出量が多いため、その特性を活かして「ヒノキ風呂」や「住宅建材」にも取り入れられています。
フィトンチッドがもたらす効果

フィトンチッドがもたらす具体的な効果を確認します。
①リラックス効果
フィトンチッドの香りは心を落ち着け、リラックスにつながる効果があると言われています。
森林浴にもリラックス効果がありますが、背景には空気中に含まれるフィトンチッドがひとつの要因になっている可能性が高いです。
林野庁が行った実験では、都市と森林を眺めている際の人のリラックス状態について、次のような変化が見られたという結果が報告されました。
- ・副交感神経の活動:都市と比べて1.5倍活発に
- ・ストレスホルモン:森林の方が13%減少
出典:データで見る国立公園の健康効果とは? | 環境省ホームページ
暮らしの中にフィトンチッドを取り入れることで、心身の緊張を和らげ、穏やかな心の状態を保ちやすくなります。
②抗菌効果
フィトンチッドには「抗菌性」があることが報告されています。
樹木がフィトンチッドを放出して細菌・カビ・害虫などの増殖を抑制する特性を生かし、暮らしの中に応用されているケースも多いです。
例えば、ヒノキにはカビや木材腐朽菌の発生を抑える働きがあるため、住宅建材などにも広く利用されています。
フィトンチッドは天然由来成分であるため、お子様やペットがいるご家庭でも比較的安心して利用できる点が特徴です。
※すべての菌やウイルスに効果があるわけではありません。
③消臭効果
フィトンチッドには悪臭の元となる成分を分解する「消臭効果」があります。
森林には動物の死骸や排泄物、腐敗した植物などがありますが、これらの悪臭が気にならないのはフィトンチッドの消臭効果が関与している可能性が高いです。
トイレや玄関から発する悪臭やペット臭を分解するため、消臭剤や消臭スプレーとしてフィトンチッドが活用されています。
※全てのニオイを分解するわけではありません。
④酸化防止
フィトンチッドには酸化を防止する効果があります。
酸化防止の効果によって、食品の腐敗を遅らせたり、鉄がサビるのを防いだりすることが可能です。
フィトンチッドの酸化防止作用は、食品の品質保持を目的とした包装資材や化粧品のエイジングケア製品などに応用され、私たちの身近な生活のさまざまな場面で活用されています。
⑤防虫効果
フィトンチッドには虫を寄せ付けにくくする効果があると言われています。
具体的には次のような虫に効果的です。
- ・ゴキブリ
- ・ダニ
- ・蚊
- ・シロアリ
- ・衣類害虫
ヒノキやヒバを住宅建材に取り入れることで、シロアリやゴキブリなどの害虫対策に効果的です。
また、クローゼットやペットスペースなどの防虫対策として使用できる商品も開発されています。
茨城・石岡の"フォレストブレス"では、自然素材を使った家づくりをしています。
木材から放出されるフィトンチッドの効果を活かす住宅をご提案しますので、お気軽にお問い合わせください。
フィトンチッドの「木の香り」を活かせる家づくり

フィトンチッドによる木の香りを活かせる家づくりの方法をご紹介します。
①木造住宅を選ぶ

構造体に木材を使い、木造住宅を建てる方法です。
ヒノキやヒバなどを用いて住宅の骨組みをつくることで、虫が寄り付きにくく木材が腐朽しにくい住まいになります。
その結果、建物全体の耐久性が向上することに加え、長期的に見てメンテナンス費用が抑えられるなどのメリットが期待できます。
②構造体(柱・梁)を見せる

構造体で使われる柱や梁を室内に露出させることで、木の心地良い香りが感じられる住まいになります。
柱や梁を見せる場所は壁材や天井材を設けないため、空気の流れが生まれやすくなり、フィトンチッドなどの香り成分が室内に広がりやすいです。
また、視覚的にも開放感が生まれるため、森林の中にいるような心地良さを味わうことができます。
>関連コラム:“梁あらわし”天井のメリット・デメリットとは?気になる疑問を一挙解説
③無垢材のフローリングを採用する

シート材ではなく、無垢材のフローリングを採用することで、足元からもフィトンチッドの良い香りが漂う空間づくりができます。
薄い天然木をフローリング表面に貼り付ける「突板・挽板仕様」もありますが、切り出した一枚板を用いる無垢フローリングは木材の厚みがある分、香り成分をより感じやすいです。
そのため、より自然素材の質感やフィトンチッドの香りを重視した住まいを建てたい方には、無垢フローリングをおすすめします。
④壁や天井を板張りで仕上げる

壁や天井の上から天然木を板張りする方法もあります。
空間全体を木材で覆うことができるため、フィトンチッドの香り成分をより感じやすい住環境づくりが可能です。
さらに、木に囲まれた森林にいるような視覚的な効果も相まって、落ち着いてリラックスできる空間演出につながります。
>関連コラム:「板張りの壁」にするメリット・デメリットと対策|内装の施工事例やクロスとの比較も
⑤木製建具を採用する
室内ドアや収納扉、サッシなどに木製の建具を採用する方法です。
シート材を張り付けたドアや扉、樹脂製のサッシなどが一般的ですが、天然木を使用した商品もあります。
【天然木のドア・扉】

【木製サッシ】

>関連コラム:木製サッシに後悔するデメリットはあるのか|劣化・メンテナンスサイクル・価格など解説
フィトンチッドの効果をより高めたい方は、こうした細かな部分にもこだわることがポイントです。
⑥天然木で家具や設備を造作する
天然木を使って家具や設備などを造作することもできます。
【造作洗面台】

>関連コラム:後悔しない造作洗面台の作り方|失敗事例を元に対策を紹介
【造作キッチン】

>関連コラム:使い勝手のよい造作キッチンの魅力や実例を紹介|後悔しないためのポイントも解説
【造作家具】

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住宅会社によって対応の可否が異なるため、採用したい場合は事前に確認しましょう。
⑦木の香りが広がりやすい開放的な間取りにする

木の香りが広がりやすい開放的な間取りを取り入れる方法もおすすめです。
具体的には、1・2階がつながる吹き抜けや仕切りの少ない間取りなどが挙げられます。
ただし、空間が広くなるほど香りは薄まりやすいため、使用する木材の量や樹種を工夫しましょう。
茨城・石岡の"フォレストブレス"では、天然木をはじめとする自然素材を取り入れた住まいを手掛けております。
まずは資料請求を通じて、私たちの住まいづくりへのこだわりをご覧いただければ幸いです。
香りが強い樹種を採用する際の注意点

スギやヒノキはフィトンチッドの揮発性が高い木材として知られています。
強い木の香りが魅力な反面、なかにはニオイが不快に感じたり頭痛やめまいを引き起こしたりする方もいるため、注意が必要です。
フィトンチッドの濃度が高くなりすぎないよう、次のような方法で木材の使用量を調整することができます。
- ・リビングだけなど使用する空間を限定する
- ・床と天井どちらかだけにスギ・ヒノキを使用する
- ・シラス壁などの塗り壁と組み合わせる
また、ニオイが少ないカラマツやサワラなどの木材を代用することで解消できるケースも少なくありません。
近年は気密性を高めた住宅が主流になっているため、フィトンチッドの濃度が高まりやすくなっています。
それぞれの樹種のニオイを嗅いで確認したり、木材が多く使われた住まいで実際に過ごしたりして、事前に身体への影響を確認しておくと安心です。
自然素材の家づくりをしている住宅会社への相談がおすすめ

快適で居心地の良い「木の香りがする住まい」を建てたい方は、自然素材の家づくりを手掛けている住宅会社への相談をおすすめします。
天然木をふんだんに使った家づくりをしている会社であれば、フィトンチッドの効果や樹種ごとの香りの強さを把握しているケースが多いため、設計段階から香りや使用量の調整についてアドバイスを受けやすいです。
過去の実績をもとに木材を取り入れやすい場所や、耐久性・メンテナンス性を考慮した樹種を提案してくれるため、安心して相談できます。
私たち"フォレストブレス"は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かし、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。
住宅のプロとして木材にこだわった住宅を数多く手掛けておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
木材から放出されるフィトンチッドは、香りによるリラックス効果や抗菌・消臭効果などがあり、暮らしの中にも多く取り入れられている成分です。
長い時間を過ごす住まいに天然木を効果的に取り入れることで、リラックスできる雰囲気や清潔な環境をつくることができます。
人によってフィトンチッドの感じ方は異なるため、樹種ごとの香りの違いや強さを熟知している住宅会社に相談しましょう。

