オーガニックコットンのメリット・デメリットとは|基礎知識や購入する際のポイントも解説

オーガニックコットンのメリット・デメリットとは

オーガニックコットンのTシャツやタオルを見かける機会も増えていますが、実際には「具体的にどのような特徴や違いがあるのか分からない」といった意見が多いと思います。

そこで今回は、オーガニックコットンの基礎知識とメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

オーガニックコットンの製品を選ぶ際のポイントもご紹介していますので、ぜひお役立てください。

 

このコラムのポイント

・オーガニックコットンとは有機栽培された木綿のことで、衣服やタオルなど様々な製品に取り入れられています。

・農薬や化学肥料がほとんど使われていないオーガニックコットンは、安全性が高く、環境や生産者へ配慮できる点がメリットです。

・日本にはオーガニックコットンに対する明確な法的基準がないため、認証マークなどを確認しながら高品質な製品を選択することをおすすめします。

 

オーガニックコットンとは

オーガニックコットンとは

オーガニックコットンとは、有機栽培によって育てられた木綿のことを指します。

日本で商業用として栽培されているオーガニックコットンはほとんどなく、多くが海外で育てられたものです。

▷関連コラム:【オーガニック食品】メリット・デメリットや無農薬との違いなど分かりやすく解説

 

オーガニックコットンの栽培方法

オーガニックコットンは農薬や化学肥料をほとんど使わず、太陽・水・土などが持つ自然の力を活かしながら、次のような工夫によって栽培されています。

コットン栽培で使われやすい
農薬・化学肥料・化学薬品
オーガニックコットンの
栽培時の工夫
化学肥料 堆肥や牛糞などの有機肥料を使う
除草剤 耕運機で土を掘り起こして雑草を埋める
殺虫剤 トウモロコシなどの穀物を植えてテントウムシなどの天敵を増やし、害虫の発生を抑制する
落葉剤 給水を絶ち、霜によって落葉するのを待ってから収穫する
塩素系漂白剤など 天然ワックスやデンプンを使う

様々な工夫によって、オーガニックコットンの品質は守られているのです。

その他にも「遺伝子組み換えの種は使わない」や「約3年以上は化学肥料などが使われていない畑で栽培する」などの制限もあります。

 

日本のオーガニックコットンの基準

日本のコットン栽培は、農業生産における部分は「農林水産省」、繊維については工業製品なので「経済産業省」と管轄元が分かれています。

そのため、国内ではオーガニックコットンに対する法的な位置づけが定まっていないため、様々な品質のオーガニックコットン製品が混在しているのが現状です。

しっかりと認証を受けたものから、自称している製品まであるため、購入する際はご自身の情報収集が大切になります。

 

世界的なオーガニックコットンの認証について

世界には、GOTS(Global Organic Textile Standard)を含むいくつかの認証機関があり、オーガニックコットンに対する基準が定められています。

GOTSの基準の一例をご紹介します。

・原料の70%以上がオーガニックである
・オーガニック以外の製品との混同しないような管理体制
・最終製品に残留物がないかチェックする
・毒性の強い薬剤を使用しない
・原料に遺伝子組み換え技術は使わない

参考: GOTS - Global Organic Textile Standard

オーガニックコットン自体への配慮はもちろん、環境に悪影響のない方法が基準に設けられています。

 

一般的なコットンとの違い

オーガニックコットンと一般的なコットンの違い

オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を使用していない点を除けば、一般的なコットンと品質の違いはほとんどありません。

一般的なコットンも基準の中で栽培されているため、使用されている化学物質などはごくわずかであり、人体への安全性が約束されています。

次章でオーガニックコットン独自のメリット・デメリットをご紹介しますので、ご自身にとっての必要性を判断してみてくださいね。

 

オーガニックコットンのメリット

オーガニックコットンのメリット

オーガニックコットン独自のメリットをご紹介します。

 

メリット① 保湿性に優れている

化学物質の残留が少ないオーガニックコットンは、化学繊維と比べて保湿性に優れているのが特徴です。

人によっては、オーガニックコットンは一般的なコットンよりも肌触りが滑らかで、着心地が良いと感じるとの意見もあります。

ただし、使用される繊維の品質や製造工程によってコットンの保湿性や肌触りは変化するため、試着などをして品質を確認しましょう。

 

メリット② 赤ちゃんでも安心して使える

有機栽培されたオーガニックコットンは、赤ちゃんでも安心して使用できます

実際に、赤ちゃんが使うタオルやベビーウェアにオーガニックコットンを選んでいる企業も多いです。

また、肌トラブルの多い方にとってもやさしい素材のため、直接肌に触れる衣類や寝具などにもおすすめします。

 

メリット③ 環境に優しい

オーガニックコットンは環境に優しい点も大きなメリットと言えます。

今後、オーガニックコットンを選ぶ人が増えて市場が拡大すれば、コットン生産で使用される農薬や化学肥料の量を減らすことが可能です。

その結果、土壌や水質の汚染が抑えられ、生態系への影響も軽減されるなど環境問題の改善につながります。

 

メリット④ 生産者への健康被害を抑えられる

オーガニックコットンを選ぶことで、生産者の健康被害を抑えられる点もメリットです。

一般的なコットンは、栽培や加工の過程で化学物質が使われるため、それらを扱う生産者の方々に悪影響を及ぼすケースも少なくありません。

農薬や化学肥料がほとんど使われていないオーガニックコットンなら、生産者の健康を守ることにつながります。

 

オーガニックコットンのデメリットはほとんどない

オーガニックコットンのデメリット

オーガニックコットンのデメリットはほとんどありません。

強いて挙げるとすれば、一般的なコットンと比べて価格がやや高めである点です。

しかし、有機栽培は通常の栽培に比べて手間や時間がかかるため、この価格差はオーガニックコットンへの妥当な評価とも捉えられます。

安全性や環境への配慮などを考えると、オーガニックコットンを選ぶ価値は高いと言えます。

 

オーガニックコットンを選ぶ際のポイント

オーガニックコットンの選び方

オーガニックコットンを選ぶ際のポイントをご紹介します。

 

認証マークを確認する

先程もお伝えした通り、日本国内ではオーガニックコットンの表示に対して、まだ明確な法的基準がありません。

ただし、一定の品質を保っているかは、製品に表示された認証マークの有無で確認することが可能です。

オーガニックコットンの認証機関の一例を紹介します。

  • ・Global Organic Textile Standard(GOTS)
  • ・Textile Exchange(OSC認証)
  • ・NOC(日本オーガニックコットン流通機構)
  • ・JOCA(日本オーガニックコットン協会)

ホームページ上でそれぞれの機関の認証マークを確認できるため、品質の高いオーガニックコットン製品を選ぶ際に活用しましょう。

 

自然染料を使われたものを選ぶ

オーガニックコットン製品の中には、原料は有機栽培であっても、加工の過程で化学物質が使われているケースも少なくありません。

特に、色を付ける際に漂白剤や化学染料が使用されることが多いです。

草木染めのような自然染料など、より自然な方法で染められた製品を選ぶことで、より安全性の高いオーガニックコットンを手にすることができます。

 

本来の色味を活かした「カラーコットン」もある

オーガニックコットンが元々持つ色味を活かした「カラーコットン」を採用することもできます。

カラーコットンとは、遺伝子によって色素の生成が起こり、自然と色がついたコットンのことです。

染色する必要がないため、安全性が高いのはもちろんのこと、水質汚染を抑えるなどの環境配慮にもつながります。

一般的な染料のような鮮やかな色味ではありませんが、コットン本来の優しい色味を楽しめるのが魅力です。

 

肌に直接触れる「着る物」と「住む家」は素材にこだわる

自然素材の家

<施工事例>焼杉の外壁と薪ストーブの家

現在、化学物質を使用した衣類や建材にもさまざまな基準が設けられ、安全性が確保されています。

しかし、より健康や環境に配慮したい方は、衣服や住まいの素材にこだわってみるのもおすすめです。

住まいの場合は、化学物質を極力使わず、自然素材を多く取り入れた家づくりをする方法があります。

長い年月を過ごす住まいだからこそ、安全性や快適性が高い素材を取り入れ、家族が安心して健康に暮らせる環境を整えましょう。

 

ポイント

"フォレストブレス”では、家づくりに以下のものを使わないことをお約束しております。

  • ・化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材
  • ・防蟻防腐剤注入土台・グラスウール
  • ・ビニールクロス・廃棄時有害なもの

マイホームに住むご家族はもちろんのこと、建築する職人さんそして自然環境に優しい住まいをご提案いたします。

喘息やアレルギーなどにお悩みの方もぜひお気軽にご相談ください。

まずは資料請求を通じて、私たちの住まいづくりへのこだわりをご覧いただければ幸いです。

資料請求はこちらから

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まとめ

肌に触れる機会が多い衣服やタオルなどにオーガニックコットンを取り入れることで、日常生活の中で健康や環境への配慮を無理なく実践することが可能です。

認証マークや使われている染料も確認し、高品質な商品を選ぶことでより安全性が高まります。

日常生活の中で少しずつオーガニックコットンを取り入れ、日々の暮らしにやさしさと安全性をプラスしてみましょう。

 

私たち"フォレストブレス”は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。

木材のプロとして自然素材にこだわり、化学物質を使わない家づくりを手掛けていますので、お気軽にご相談ください。

▶フォレストブレスへのご相談はこちら

著者情報

渡辺 勉

渡辺 勉渡辺⽊材株式会社(フォレストブレス)代表取締役

⽊材会社として⻑年⽊に携わってきた経験を⽣かし、⾃然素材の家づくりを⾏っています。
アレルギーやアトピー、喘息の原因となる化学物質を含む接着剤を使用した合板・集成材、防蟻防腐剤注入土台、グラスウール、ビニールクロス、そして廃棄時有害なものは使いません。
⽊の特性を⾒極め、適材適所に活⽤できるノウハウを持ったわたしたちと本物の⽊の家をつくりませんか。

保有資格
  • 二級建築士

  • 茨城県木造住宅耐震診断士

  • 茨城県住宅耐震・リフォームアドバイザー

  • 福祉住環境コーディネーター

  • 一級エクステリアプランナー

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