サステナブルファッションとは|業界の問題・取り組み・消費者にできることを簡単に解説

ファッションにおいても「サステナブル」という言葉が広く使われるようになってきました。
そこで今回は、これからサステナブルファッションを取り入れたい方に向けて、基礎知識や私たち消費者にできることをわかりやすく解説します。
ファッション業界で起きている問題や、自治体・企業の取り組みについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
・サステナブルファッションとは、持続可能な衣服の生産・消費・廃棄を目指す考え方です。
・現在、世界的に衣服の大量生産や輸入、廃棄による環境汚染や資源の大量消費が問題視されています。
・消費者も問題意識を持ち、衣服を買いすぎない・再利用する・商品に対する知識をつけるなどの行動に移すことが大切です。
Contents
サステナブルファッションとは

サステナブルファッションとは、持続可能な生産・消費・廃棄を目指し、環境に配慮した衣服のことです。
衣服を生産する企業だけでなく、私たち消費者の選択や行動もサステナブルファッションには大きく関わります。
そのため、消費者自身がどのように衣服と向き合っていくかを考えることが大切です。
サステナブルファッションの具体例
サステナブルファッションとは、具体的に次のような衣服が該当します。
- ・オーガニックコットンの衣服
- ・リサイクル素材を使用した衣服
- ・環境負荷の少ない方法で染色・加工された衣服
- ・長く着られるデザインの衣服
- ・耐久性の高い素材を用いた衣服
- ・国内で製造・販売されている衣服
国際認証もありますが、現状ではサステナブルファッションの明示に基準はありません。
そのため、消費者自身が衣服を購入する際に、判断して選ぶことが重要になります。
サステナブルファッションへの関心はそれほど高くない

環境省の調査によると、サステナブルファッションに対して具体的な行動を起こしている人は、約4.4%にとどまっています。
関心がある人は全体の約3割、関心がない人は約2割、さらに「サステナブルファッションを知らなかった」という人が約4割に及びます。
このように、国際的にはファッション業界の環境問題が深刻な課題として指摘されている一方で、日本では国民の意識との間に大きな差があるのが現状です。
現代のファッション業界に関する問題

現在、世界的にサステナブルファッションへの注目が集まりつつあります。
その要因となる、ファッション業界の問題について、環境省が公表しているデータをもとにわかりやすく解説します。
大量に廃棄されている

日本では、着なくなった衣服の半数以上がゴミとして廃棄されています。
ゴミの処分には焼却や埋め立てなどの方法がありますが、いずれにせよ大きな環境負荷がかかるのが問題です。

実際に、1日あたり大型トラック約130台分の衣服が処分されているというデータもあります。
これが毎日繰り返されていることから、衣服の大量廃棄が環境に大きな影響を与え、深刻な問題となっていることがわかります。
約4割しか再利用されていない

各家庭で着なくなった衣服のうち、現状では約4割しかリユース・リサイクルされていません。
その背景には、「ゴミとして出す方が手軽」と感じる人が多いことも一因として挙げられます。
衣服の処分は、廃棄以外に次のような方法があります。
- ・リサイクルショップに売る
- ・譲渡会やバザーに出品する
- ・フリマアプリを活用する
- ・友人や知人に譲る
- ・リメイクして着用する
- ・資源回収に出す
- ・店舗や地域回収に持ち込む
これだけ多くの方法があるにもかかわらず、なかなか再利用の割合は増えないのが現状です。
自治体や企業による回収制度や取り組みの周知不足と、消費者の意識や行動の不足の両方が原因であると考えられます。
大量生産されている

大量に衣服が廃棄されることに加え、衣服の生産量の多さも問題視されています。
消費者が購入する衣服の量は20年前からほとんど変わっていない一方で、供給量は約1.9倍に増加しているのが現状です。
その背景には、多様なファッションスタイルの普及によって衣服のバリエーションが増えたことや、価格の安い商品の増加によって買い替えのサイクルが短くなっていることなどが挙げられます。
輸入に頼っている

日本においては、衣服の原材料調達や製造のほとんどを輸入に頼っています。
そのため、衣服自体ではなく輸送による環境負荷にも、目を背けることはできません。
海外製の低価格なファッション通販サイトなども一般的になってきましたが、その利便性の裏側には輸送に関する問題も存在しています。
大量消費の文化が根付いている

現在のファッション業界では次のような価値観が主流です。
- ・トレンドのアイテムを販売する
- ・なるべく低コストを実現する
季節ごとに流行りのアイテムを着ないと、時代に乗り遅れてしまうという感覚をお持ちの方も多いはずです。
実際に、衣服の質よりも、価格やデザイン性を重視して購入する消費者は少なくありません。
1年間に多くの衣服を購入し、すぐ着なくなるというサイクルが起こるため、結果として大量生産・大量消費・大量廃棄につながります。
自治体や企業のサステナブルファッションへの取り組み

ご紹介したファッション業界の問題に対して、自治体や企業は様々な取り組みを実施しています。
サステナブルファッションの一例をチェックしましょう。
古着の無料回収

自治体や企業が行っているのが古着の無料回収です。
着なくなった衣服を廃棄するのではなく、回収所に持ち込むことでリユース・リサイクルできます。
店舗に回収ボックスを設置している企業もあり、購入する際に不要になった衣服を気軽に持ち込める仕組みが整えられています。
衣服のシェアリングサービス
衣服のシェアリングサービスも市場が徐々に拡大しつつあります。
シェアリングサービスとは、衣服を月額でレンタルできるサブスクリプションサービスです。
買い替えではなく着回しが実現するため、大量消費・大量廃棄を抑制することにつながります。
プロのスタイリストがコーディネートした衣服が毎月届くため、消費者としてもメリットの大きいサービスです。
サンプルやデッドストック品の販売
サンプルやデッドストック品をアウトレット価格で販売している企業もあります。
- ・サンプル品:試作品や展示・撮影などに使用された衣服のこと
- ・デッドストック品:売れ残りなどで在庫として長期間保管されていた未使用の衣服のこと
本来廃棄される予定だった衣服を販売することができるため、企業による大量廃棄を減らすことにつながります。
消費者にとっては、品質の高い衣服を比較的安い価格で購入できるため、手軽に利用しやすいサステナブルファッションのひとつです。
ファッション業界の問題に対して私たち消費者ができること

ファッション業界の問題は、自治体や企業の取り組みだけで解決できるものではありません。
消費者一人ひとりが意識的に情報を収集し、行動に移していくことが大切です。
そこで、私たち消費者ができるサステナブルファッションについて考えてみましょう。
①衣服を大切に扱って長く着る

今ある衣服を大切に扱って長く着るだけでも、廃棄量の削減につながります。
近年の衣服は耐久性の高いものも増えているため、商品によっては数年にわたって着られるケースも少なくありません。
毎年買い替えていたアウターを、2~3年着てみるという選択が、環境を守ることにつながります。
②着ない衣服は買わない・溜め込まない

デザインに魅力を感じ、衝動的に衣服を購入したけれど、実際にはほとんど着なかったという経験がある人も多いはずです。
衣服を手軽に購入できる現代ですが、長く愛用できるアイテムなのか判断して選ぶことで、大量消費の削減につながります。
また、着なくなった衣服は「いつか着るかもしれない」と溜め込まず、リユースやリサイクルの方法を検討することが大切です。
③自分でリペアする

衣服の小さな破れや糸のほつれなどの小さな傷みでも、すぐに廃棄して買い替える方も中にはいます。
しかし、その行動を見直し、リペアするという選択をとることで衣服の廃棄量削減につながります。
ご自身でのリペアが難しい場合は、衣服のお直しを行う専門店を上手に活用するのもひとつの方法です。
④フリマアプリなどにチャレンジしてみる

フリマアプリなどの存在は知っているが、活用できていないという方は少なくありません。
しかし、未使用や使用頻度の少ない衣服はフリマアプリで販売できるケースも多いため、有効活用してみましょう。
着ていない衣服をフリマアプリなどで数着手放し、売却したお金でサステナブルな衣服を1着購入することで、良いサイクルを生み出すこともできます。
⑤古着購入やシェア、レンタルという選択肢を取る

衣服を手に入れる方法は、新しいものを購入する以外にもたくさんあります。
- ・古着を扱う店舗・Webサイトで購入する
- ・シェアリングサービスを利用する
- ・レンタルする
シェアしたり借りたりすればご自宅に衣服のストックが増えないため、無駄な購入を減らすことにもつながります。
お子様のイベントで着る衣服や、結婚式に参列するためのドレスなど、使用頻度の低いものは特に利用しやすいです。
⑥衣服の作られ方に目を向けて選ぶ

これまで価格やデザインだけで衣服を選んでいた方は、作られ方や素材にも着目してみましょう。
例えば、次のような点を確認することが大切です。
- ・環境への負担が少ない製造方法で作られているか
- ・どこで製造されているか
- ・原材料がどのような方法で生産されているか
- ・長く着られる耐久性のある衣服か
- ・リサイクル素材やオーガニック素材が使われているか
これらの情報は不明瞭なケースも多いため、しっかりと明示している企業から購入するのも選択肢のひとつです。
衣服をサステナブルな目線で選び、安心して長く愛用できるものを選びましょう。
▷関連コラム:オーガニックコットンのメリット・デメリットとは|基礎知識や購入する際のポイントも解説
⑦買わないという選択も

「衣服を買わない」という選択も、サステナブルファッションの取り組みへの大きな一歩です。
衣服を必要以上に買わない人が増えれば、大量生産の抑制や廃棄量の削減につながります。
また、今ある衣服を見直す良い機会にもなり、リメイクやリペアによって新たなコーディネートの発見につながることもあります。
衣服だけでなく住居もサステナブルに

環境に負荷をかけているのは衣服の生産や廃棄だけではありません。
衣服と同じように、建物も「建てる・住む・解体する」というサイクルの中で環境負荷が生まれています。
だからこそ、建てる段階から環境への影響が少ない素材を選び、エネルギー効率の高い住まいを計画することが、未来への負荷を減らす大切なアクションになります。
また、古い家は解体するだけでなく、リフォーム・リノベーションして暮らし続けるという持続可能な選択肢も検討すべきです。
サステナブルな暮らしはファッションだけでなく、住まいづくりも同じ視点で考えてみましょう。
「フォレストブレス」は、自然素材を使った家づくりをする茨城の工務店です。
家づくりに以下のものを使わないことをお約束しております。
- ・化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材
- ・防蟻防腐剤注入土台・グラスウール
- ・ビニールクロス・廃棄時有害なもの
マイホームに住むご家族はもちろんのこと、建築する職人さんそして自然環境に優しい住まいをご提案いたします。
喘息やアレルギーなどにお悩みの方もぜひお気軽にご相談ください。
まずは資料請求を通じて、私たちの住まいづくりへのこだわりをご覧いただければ幸いです。
まとめ
サステナブルファッションは、現在のファッション業界が抱える問題を改善するために重要な考え方です。
私たち消費者一人ひとりの行動の積み重ねが、環境への負担の軽減に大きく影響します。
また、サステナブルな暮らしは衣服だけでなく、住まいなど幅広い分野に目を向けることもポイントです。
私たち「フォレストブレス」は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。
木材のプロとして自然素材にこだわり、化学物質を使わないサステナブルな家づくりを手掛けていますので、お気軽にご相談ください。

