ウール素材の特徴とメリット・デメリット|コットンとの違いやよくある質問についても解説

ウールは羊毛が原料の機能性が高くて身体に優しい素材です。
こちらのコラムでは、ウール素材の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
コットンやカシミヤなどの天然繊維との違いを比較し、ウールに関するよくある質問についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
・羊毛を原料にしてつくった繊維であるウールは厚みがあり、ふんわりとした肌触りが特徴の素材です。
・ウールは断熱性・調湿性・抗菌・消臭効果など多くの機能を備え、衣服やインテリア、断熱材など幅広い物に採用されています。
・ウールは湿気によって縮みやすいため、正しい洗濯の仕方や保管方法を実践することが、品質を保つための大切なポイントです。
Contents
ウール素材とは|3つの特徴

ウール素材の特徴をご紹介します。
羊毛が原料の天然繊維
ウールとは羊の毛からつくられる天然繊維のことです。
羊毛は「メリノウール」を指すことが多いですが、他にもしっかりとした質感の「シェットランドウール」や柔らかな「ラムウール」などの種類もあります。
ふんわり厚みのある素材感
ウールといえばセーターやマフラーを思い浮かべる方も多いと思います。
そのイメージ通り、ウールはふんわりとした厚みと柔らかな手触りが特徴です。
厚みの割に軽く、着ていても不快感や重さを感じにくいのもウールの魅力として挙げられます。
衣料品から断熱材まで幅広く使われる素材
ウールは衣料品に限らず、幅広い製品に使われています。
- ・衣料品:セーター・コート・靴下など
- ・インテリア:カーペット・布団など
- ・建築資材:断熱材(羊毛断熱)
人工繊維が多く流通している中で、ウールは普段の暮らしに取り入れやすい天然素材です。
▷関連コラム:自然素材の断熱材の魅力|メリット・デメリットや費用の目安
ウール素材のメリット

ウール素材のメリットをご紹介します。
メリット① 天然素材で身体に優しい
ウールは天然素材のため、化学物質をほとんど含みません。
そのため、身体への刺激が少なく敏感肌の方や赤ちゃんにも安心して使うことができます。
メリット② 保温性が高い
羊毛の1本1本の繊維はジグザグに縮れているため、繊維の隙間に多くの空気を含むのが特徴です。
乾燥した冬の空気は熱を伝えにくいため、繊維の間にある空気層の保温性が高まり、暖かさをキープしてくれます。
メリット③ 調湿性に優れて夏場も快適
ウールは繊維の間に空気層を持つため、湿気を吸収して放出する性質があります。
この特徴を活かした「サマーウール」は、夏場でもさらっとした着心地を保つことが可能です。
メリット④ シワになりにくい
ウールは高い反発性を持つ素材のため、シワになりにくいのも特徴です。
コートやスーツの型を保ちやすく、長時間着用してもきれいなシルエットを維持できます。
メリット⑤ 弾力性が高い
ウールは特徴的な毛質による高い弾力性があります。
そのため、衣服はふんわりとした肌触りが心地よく、カーペットはクッション性の高さが魅力です。
床の上に直接ウールのカーペットを敷くだけで硬さが和らぎ、長時間座っていても身体への負担を感じにくくなります。
メリット⑥ 抗菌・消臭効果がある
羊が生まれ持つ免疫機能による抗菌・消臭効果は、ウール素材でも効果を発揮します。
家族が集まるリビングにウールのカーペットを取り入れれば、室内の空気環境改善につながります。
メリット⑦ 防音性が高い
繊維が密に絡み合ったウールは音を通しにくい点も特徴です。
カーペットにウールを取り入れれば、階下への音や振動を抑えることができます。
断熱材として建物に取り入れることで、断熱性に加えて高い防音性能も期待できるため、快適性の高い住まいを建てたい方にぴったりな素材です。
ウール素材のデメリットと対策

ウール素材のデメリットと対策をご紹介します。
デメリット① 虫食いによるリスク
ウールの繊維は虫に食べられるリスクがあります。
特に風通しが悪く、湿気の多い場所には虫が発生しやすいため注意が必要です。
定期的に保管場所の換気や除湿を行い、クローゼットには防虫剤を置くなどの対策をおすすめします。
デメリット② 毛羽立ちや毛玉ができやすい
ウールは摩耗や引っかき傷に弱く、長期間の使用によって毛羽立ちや毛玉ができやすくなります。
毛羽立ちや毛玉は、見栄えの低下や肌触りの変化につながるため、適切なお手入れを取り入れることが大切です。
ドライクリーニングを取り入れ、定期的なブラッシングをすることで繊維の状態を維持しましょう。
デメリット③ 湿気によって縮みやすい
ウールは基本的に水に弱いため、洗濯や湿気の影響で縮むことがあります。
さらに、濡れた状態で強くこすると変形や更なる縮みにつながるため注意が必要です。
ウールに適した洗濯方法は、後ほど詳しくご紹介します。
デメリット④ 価格が比較的高価
化学繊維と比べるとウールは価格が高いです。
ウールと性質が似ている化学繊維である「アクリル」も開発されており、価格を抑えるために「ウールアクリル混」にして販売されている商品も多くあります。
着心地や性能はウールの方が優れているため、コストとのバランスを考えながら素材を選ぶことが大切です。
ウールと他の天然繊維の比較

ウールの同じ天然繊維の特徴をご紹介します。
- ・コットン:柔らかさや吸水性が特徴のため、肌着やタオルなどに多く採用される
- ・リネン:高い通気性を持つ夏服、耐久性の高さを活かしたエプロンなどに採用されることが多い
- ・カシミヤ:保温性と肌ざわりの良さから冬の高級衣類として人気
- ・シルク:光沢を活かしたドレスやスカーフ、低刺激性のパジャマなど美容目的の商品も需要が高い
それぞれの機能性を比較しましょう。
| ウール | コットン | リネン | シルク | カシミヤ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 原料 | 羊毛 | 綿花 | 亜麻の茎 | カイコの繭 | カシミヤ山羊の産毛 |
| 種類 | 動物繊維 | 植物繊維 | 植物繊維 | 動物繊維 | 動物繊維 |
| 肌ざわり | 弾力がありふんわり | 柔らかい | シャリ感がある | 光沢感があり滑らか | 柔らかくてふんわり |
| 保温性 | ◎ | △ | △ | 〇 | ◎ |
| 通気性 | 〇 | 〇 | ◎ | △ | 〇 |
| 吸放湿性 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 〇 |
| 価格 (安い:◎) |
△ | 〇 | 〇~△ | △ | × |
それぞれにメリット・デメリットがあるため、肌ざわりや機能性を加味して素材を選ぶことが大切です。
▷関連コラム:オーガニックコットンのメリット・デメリットとは|基礎知識や購入する際のポイントも解説
ウール素材に関するよくある質問

ウールに関する疑問について回答します。
最適な洗濯方法
ウール製品は水に弱いため、洗濯には細心の注意を払わなければなりません。
- ・洗濯機:ネットに入れてドライコースで洗濯、低刺激なウール用の中性洗剤などを使用する
- ・手洗い:30℃程度の水に低刺激な洗剤を入れて押し洗いする(こすらずに洗う)
- ・干す:ハンガーは使わずに平干しする(乾燥機は不可)
品質を維持したい場合やカーペットなどの大物は、クリーニング専門店に任せると安心です。
長持ちする保管方法
ウール製品を長持ちさせる保管方法のポイントをご紹介します。
- ・しっかりと乾かしてからしまう
- ・風通しが良くて湿度が高くない場所を選ぶ
- ・「防虫・防ダニ剤」を使う
- ・型崩れしやすいセーターなどは畳んで保管する
- ・定期的に収納内を換気する
衣替えまで長期保管する際は、不織布カバーに入れると虫食いが起きにくくなります。
より長持ちさせたいならクリーニング店に保管をお願いする方法もおすすめです。
お手入れの方法や頻度
ウールのお手入れはブラッシングと乾燥が基本です。
天然素材の柔らかいブラシを選び、毛流れに沿って優しくブラッシングすることで、毛玉や毛羽立ちの発生を抑えることができます。
衣服を着用していると汗などによって湿気を含んでいる場合もあるため、クローゼットにしまう前にしっかりと乾燥させましょう。
日陰に干しておくと、紫外線による変色を防ぐことができます。
ウール(羊毛断熱)がもたらす住まいの快適性

ウールは衣服やインテリアだけではなく、住まいにも取り入れられている天然繊維です。
住宅で採用されている羊毛断熱は、他の断熱材と比較してもかなり高い断熱性能を持つのに加え、調湿性や抗菌・消臭性も持ち合わせています。
また、有害物質を発散させない自然素材のため、身体に優しい家づくりをしたい方にもぴったりな断熱材です。
衣服などの身につけるものだけでなく、長い時間生活する住まいにもウールの魅力を取り入れることで、快適で健康的な暮らしを実現できます。
▷関連コラム:羊毛(ウール)の断熱材とは?メリット・デメリットを解説
"フォレストブレス”では、家づくりに以下のものを使わないことをお約束しております。
- ・化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材
- ・防蟻防腐剤注入土台・グラスウール
- ・ビニールクロス・廃棄時有害なもの
マイホームに住むご家族はもちろんのこと、建築する職人さんそして自然環境に優しい住まいをご提案いたします。
喘息やアレルギーなどにお悩みの方もぜひお気軽にご相談ください。
まずは資料請求を通じて、私たちの住まいづくりへのこだわりをご覧いただければ幸いです。
まとめ
ウールは弾力のあるふんわりとした肌ざわりの天然繊維であり、衣料品からカーペットなどのインテリア、住まいの断熱材にまで幅広く取り入れられています。
洗濯や保管の方法をしっかり理解し、実践することでウールの品質を維持しましょう。
家づくりに羊毛断熱を取り入れたい場合は、施工実績が豊富で「自然素材を使った住まい」を提案している住宅会社への依頼をおすすめします。
私たち"フォレストブレス”は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしを実現できる住まいをご提案しております。
木材から断熱材まで自然素材にこだわり、化学物質を使わない家づくりを手掛けていますので、お気軽にご相談ください。

