家庭菜園で「無農薬野菜」を栽培したい|初心者におすすめのプランター栽培や害虫対策について解説

「家庭菜園で無農薬野菜を育ててみたい」という方にぴったりなのが、初心者でも始めやすいプランター栽培です。
そこで今回は、無農薬野菜の基礎知識やメリット・デメリット、プランター栽培をおすすめする理由をご紹介します。
プランターを使った無農薬野菜の栽培方法や害虫対策も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
・家庭菜園で無農薬野菜を育てることで、お得かつ安心して新鮮な野菜を食卓に取り入れられます。
・初めて無農薬野菜を育てる方は、管理がしやすい「プランター栽培」がおすすめです。
・無農薬の家庭菜園をすると雑草や害虫による影響を受けやすいため、こまめなお手入れや効果的な対策を取り入れましょう。
Contents
無農薬野菜とは

無農薬野菜とは、農薬を極力使わずに栽培された野菜のことです。
「無農薬」という名前の通り、農薬を一切使わない栽培をイメージする方も多いと思います。
しかし、正しくは農林水産省が定めた規定に沿って、使用する農薬を最低限に抑えた栽培方法を指します。
とはいえ、個人で栽培する場合は細かな数値にこだわらず、農薬をできるだけ使わずに土づくりや環境に配慮しながら育てることが大切です。
野菜栽培で使われることが多い農薬
一般的に野菜栽培で使われることが多い農薬をご紹介します。
- ・殺虫剤:害虫の発生を防ぐ
- ・除草剤:雑草の成長を抑制する
- ・除菌剤:真菌などの病気を予防・治療する
農薬は身体に悪いものといったイメージが先行しがちですが、野菜の成長を妨げるものから守る役割があります。
適切に使用すれば安全性に問題ないとされている反面、残留農薬に対する不安や健康への影響を気にする人もいるため、ご自身の考えに合った栽培方法を選択することが大切です。
▷関連コラム:ポストハーベスト農薬とは|基礎知識や危険性、農薬の残留が気になる際の対処法を解説
日本では「無農薬」というワードは使わない
日本では原則として「無農薬」という言葉は使わず、「特別栽培農産物」や「有機栽培」のどちらかに分類されるケースが一般的です。
- ・特別栽培農産物:生産地域の慣行レベルと比べて、節減対象農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量が50%以下の農産物
- ・有機栽培:化学的に合成された肥料及び農薬を原則使用せず、遺伝子組換え技術等を使わずに栽培すること
ただし、今回は個人での栽培向けとして、分かりやすく「無農薬」という表現を使用します。
▷関連コラム:【オーガニック食品】メリット・デメリットや無農薬との違いなど分かりやすく解説
有機肥料を使っても無農薬野菜と言えるのか
有機肥料は、自然由来の原料からつくられた肥料のため、化学肥料に比べて土や植物への負担が少なく、安心して使えます。
無農薬と同じく安全性の高さが特長ですが、有機肥料を使ったからといって、必ずしも「無農薬野菜」になるわけではありません。
有機肥料はあくまで土を健康に保つためのものであり、害虫や病気を防ぐ目的の「農薬」とは役割が異なります。
無農薬野菜を育てるメリット・デメリット

無農薬野菜を育てるメリットとデメリットを解説します。
メリット
無農薬野菜のメリットをご紹介します。
- ・しっかりとした味わいが楽しめる
- ・安心して自宅で育てた野菜を食べられる
- ・土壌を健康に育てられる
- ・購入するよりもお得
農薬を使わずに育てた野菜は、しっかりと根を伸ばして養分を吸い上げるため、旨味が強まると言われています。
ご自身で無農薬野菜を栽培することで、より安全な料理を家庭の食卓に並べられるため、食材への安心感が強まる点もメリットです。
また、農薬に頼らない土づくりを行うことで、来季の作物も元気に育ちやすくなります。
デメリット
無農薬野菜を育てるデメリットを紹介します。
- ・雑草や害虫対策に手間がかかる
- ・害虫に野菜を食べられる可能性が高い
- ・病気によって収穫量が下がるケースも
農薬を極力使わずに栽培するため、手入れや作業に時間がかかります。
また、効果的な害虫対策ができていないと、収穫前に野菜を食べられてしまうケースも少なくありません。
ひとつの苗が病気になった際にうまく対応できない場合、作物全体に被害が出るリスクもあります。
野菜作りの初心者は手軽なプランター栽培がおすすめ

家庭菜園や野菜作りの経験が少ない方は、無農薬野菜をプランターで栽培してみましょう。
プランターや土はホームセンターなどで手軽に購入でき、場所を選ばずに栽培を始められます。
無農薬野菜の栽培にプランターをおすすめする理由
無農薬野菜にプランター栽培をおすすめする理由を解説します。
- ・管理する範囲が少ないためお手入れしやすい
- ・土の状態をゼロから管理できる
- ・日当たりや風通しが良い場所へ移動させやすい
- ・全方向から植物の状態を確認しやすい
小規模なプランター栽培は、管理する範囲が少ないため、ひとつの野菜にじっくりと手間をかけることができます。
既存の土壌の影響を受けずに土をつくれるため、病害虫の影響を受けにくく、肥料や水分量も調整しやすいです。
また、プランターは移動が容易なため、季節や天候に合わせて日当たりの良い場所に置き換えることができます。
プランターを使った無農薬野菜の栽培方法
プランターを使った無農薬野菜の栽培方法をご紹介します。
- ①育てる野菜に合うサイズのプランターと培養土を用意する
- ②プランターに軽石を敷いて水はけを良くする
- ③培養土を流し入れる
- ④育てたい野菜の種や苗を植える
- ⑤日当たりの良い場所にプランターを置く
- ⑥たっぷり水やりする
ホームセンターなどで手に入る培養土は、化学肥料が含まれている可能性もあるため、有機肥料が使用された商品を探してみましょう。
「無農薬栽培用」や「有機JAS適合」の記載がある培養土であれば安心です。
苗は葉の色が濃くて茎が太いものを選び、根全体に覆うように土をかけることで、苗が安定して成長しやすくなります。
その後は水やりや肥料の管理を欠かさず、必要に応じて雑草・害虫・病気対策を取り入れましょう。
無農薬でも効果的な害虫対策

農薬を使わずに害虫を防ぐ方法をご紹介します。
| 日当たりの確保 | 害虫はジメジメした空気を好むため、水やりは朝に済ませて、日中に土をしっかり乾かす |
| 風通しの確保 | 風通しのいい場所にプランターを設置して、苗同士の距離を確保し、支柱やネットで上方向への成長を誘導する |
| 雑草の手入れ | こまめに雑草を抜き、枯れ葉なども取り除く |
| プランター周りの掃除 | プランターの中だけでなく周りや下も掃除をして、湿気や汚れが溜まらないようにする |
| 虫がつきにくい野菜の栽培 | ニオイがきついネギやニラ、ハーブ類などを一緒に育てる |
| 自然素材のスプレーの採用 | 木酢液を水で薄め、週1回程度スプレーする |
| ネットやシートの仕様 | 防虫ネットや粘着シートを使って害虫の侵入を防ぐ |
| 生物農薬の利用 | テントウムシなどを使って害虫を捕食してもらう |
様々な方法がありますが、大切なのは日頃から野菜の状態をしっかり確認することです。
虫がついているのを見つけたら、すぐに水で洗い流し、被害が広がっている場合は葉を切って処分しましょう。
地元工務店が考える「家庭菜園の知恵」を活かした住まい
家庭菜園で無農薬野菜を育てるように、住まいにも自然素材を取り入れることで、家族の健康を守ることにつながります。
無農薬野菜の栽培で重要になる「日当たり・風通し・土壌の状態」は、住まいの「空気環境・住宅に使われる素材の安全性」とつながる部分があります。
自然素材を取り入れた家づくりは、無農薬栽培と同じように、人と環境にやさしい暮らしを実現します。
家庭菜園の知恵を住まいに活かしながら、家族が安心で心地よく過ごせるマイホームを建て、ご自宅で無農薬野菜の栽培を楽しんでみてはいかがでしょうか。
"フォレストブレス”では、家づくりに以下のものを使わないことをお約束しております。
- ・化学物質を含む接着剤を使用した合板、集成材
- ・防蟻防腐剤注入土台・グラスウール
- ・ビニールクロス・廃棄時有害なもの
マイホームに住むご家族はもちろんのこと、建築する職人さんそして自然環境に優しい住まいをご提案いたします。
喘息やアレルギーなどにお悩みの方もぜひお気軽にご相談ください。
まずは資料請求を通じて、私たちの住まいづくりへのこだわりをご覧いただければ幸いです。
まとめ
プランターを活用することで、初心者でも手軽に無農薬野菜の栽培を楽しむことができます。
こまめな手入れを続け、状況に応じた害虫対策を行うことで、新鮮で安全性の高い無農薬野菜が育てられます。
無農薬や有機肥料を使った野菜など、口にする素材にこだわり、ご家族の健康を守る食生活を実現しましょう。
私たち"フォレストブレス”は、1934年に製材所として創業して以来培った知識と経験を活かして、快適で健康的な暮らしが実現できる住まいをご提案しております。
木材のプロとして自然素材にこだわり、化学物質を使わない家づくりを手掛けていますので、お気軽にご相談ください。

